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2007.11.28 20:36 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  bamboo  | 推薦数 : 2

誤診自体はよくあること

 人間の体も、病気の症状も実はいろいろだ。教科書に出てくるような典型的な症状など、そうはない。いつもいつも迷いながら診断にたどり着くのだ。救急患者ならなおさらだ。私自身はいつも日々是よろずER診療と言うブログで「地雷疾患」について勉強させていただいている。簡単に誤診だと責めることがいかに間違いであるかよく分かる。私など、ほとんど診断が当たらないのだから。

医療ミス:内臓疾患を「便秘」と誤診、帰宅させ死亡----大津市民病院 /滋賀

 記事:毎日新聞社 【2007年11月27日】

  ◇2010万円支払い、和解成立へ--昨年2月  大津市民病院(同市本宮2、三澤信一院長)で昨年2月、内臓疾患の男性患者を「便秘」と誤診して帰宅させるミスがあり、患者が翌日死亡したと26日、同市が発表した。男性の当直医(38)は誤診の可能性があることや患者の死亡を直後に知ったが、上司に報告しなかった。昨年8月、家族の抗議で発覚。同院は家族に謝罪し、2010万円の損害賠償を支払うことで和解した。12月議会に関連議案を提案する。

  市や同院によると、患者は同市内の無職男性(当時71歳)。昨年2月18日、腹痛を訴え、家族と同院の救急外来を受診。家族は「入院させたい」と申し入れたが、担当した消化器科医は、レントゲンとCTスキャンで検査したが、「便秘」と診断、薬を処方し、帰宅させた。男性は翌19日午後9時20分ごろ、おう吐し、救急車で大津赤十字病院(同市長等1)に搬送されたが、死亡した。赤十字病院は「消化管出血性ショックによる死」と診断した。  翌20日、放射線科医がレントゲン写真を見て、「消化管の内容物が腹膜に漏れている」と担当医に指摘。担当医は家族に電話で連絡し、男性の死を知ったが、誤診も男性の死も診療部長に報告しなかった。昨年8月、男性の妻が病院に抗議して誤診が発覚。三澤院長は9月に家族に謝罪した。院内調査で12月、「内臓に穴が空いて内容物が漏れて腹膜炎を起こし、入院は必要だった」と結論付けたが、死亡との因果関係は「不明」とした。

  三澤院長は「入院すれば救命の可能性があったのは事実。誠に申し訳ありません」などとコメントした。【鈴木健太郎】

 上で述べたように、誤診そのものを医療ミスと決めつけるのは間違いだ。診断とは、あくまでその時点で最も考えられる病名であって、確率は少なくても、他の病気であることは十分に考えられるのだ。まして、時間が経過すれば症状もそろい、別の病気の可能性が高まることもある。そのことをもっと多くの人に知って欲しいと思うのだが、実を言うと、医師でもそのことを知らずに、一つの診断に満足して別の危険を顧みないこともある。

  上の記事の事例がどうだったのか知らないので、当事者を安易に批判するつもりはないが、救急患者を帰すときには、診断が間違いである可能性にも言及し、様子が変わったら連絡するように話しておくことは重要だと思う。患者のためでもあるが、自分の身を守るためにも重要だ

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