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私は麻酔科医だから、乳癌のことはよく知らない。でも、乳癌の手術には立ち会うので、門前の小僧が経を読むくらいの知識はある。うちの病院でのやり方はこんな具合だ。
ガンかどうか分からない場合、まずはしこりを取る。取ったしこりを迅速病理検査に回す。良性と出れば、それでお終い。悪性(ガン)と出れば、さらに大きく取り、断端にガンが残っていないか、さらに迅速病理検査をする。残っていなければ、それでお終い。もちろん残っていれば、さらに大きく取ることになる。問題は、迅速病理検査は、あまり正確じゃないことだ。後日、摘出標本の病理検査で断端からガンが見つかり、再手術をすることもある。また、病院によっては迅速病理検査を拒否しているところもある。限界を知らない人たちからの責任追及の恐れがあるからだ。
「医師が注意義務を尽くして検査をしていればがんと診断することも手術実施もなかった」と判断した根拠は何だろう。具体的根拠を是非知りたい。手術前に必ず確定診断が付く方法があれば、多くの乳腺専門医は喜ぶだろう。岩手県に約400万円賠償命令 医師過失で乳房切除
記事:共同通信社
岩手県遠野市の女性(46)が県立中央病院(盛岡市)で乳がんと誤診され、不要な乳房切除で苦痛を受けたとして、県に約821万円の損害賠償を求めた訴訟で、盛岡地裁は12日、約396万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
榎戸道也(えのきど・みちなり)裁判長は「医師が注意義務を尽くして検査をしていればがんと診断することも手術実施もなかった」と病院の過失を認定した。
判決によると、女性は2001年9月、乳房のしこりを感じ、別の病院で乳がんの疑いがあると診断されて県立中央病院を紹介された。医師は乳がんと診断し、左乳房の4分の1を切除した。後の病理診断で摘出した腫瘍(しゅよう)は悪性ではなかった。
県医療局は「主張が認めてもらえず残念。内容を十分検討して対応を決めたい」としている。