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2007.08.11 22:27 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  医療事故  |  bamboo  | 推薦数 : 0

安全はシステムの構築から

熟練は 脊髄反射の 成せる技

 本当に脊髄反射かどうか知らないが、何かに熟達すると言うことは、考えずに出来ることが増えると言うことだろう。毎日の仕事が流れ作業になっていれば、信頼している事項に潜むわずかな異常に気がつくのは難しい。そのような異常を発見する必要があるなら、チェックリストを作り、責任者を決めてサインをさせなければいけない。 

京大病院:未滅菌ガーゼ430枚で63人手術 発注・術前確認でミス

 記事:毎日新聞社 【2007年8月9日】  

  京都大付属病院(京都市左京区)が今年3-7月、滅菌処理していないガーゼ計430枚を患者63人の手術で止血用に使っていたことが9日、分かった。関連は不明だが、うち2人は手術後に患部周辺が膿(う)むなどの症状が出たという。発注ミスをした上、手術前の確認を怠っていた。

  同病院によると、発注担当者が3、4月の2回、発注番号を間違えたため未滅菌ガーゼ計1000枚が納入された。滅菌と未滅菌のガーゼは袋の大きさや袋に記載の文字で区別する。手術部のマニュアルでは術前に滅菌済みのものか確認することになっているが、4カ月にわたり見落とされ、耳鼻咽喉(いんこう)科で44人、歯科口腔(こうくう)外科10人、形成外科9人の手術で未滅菌ガーゼを使用した。7月11日、手術前に看護師が気付き発覚した。3科が発注するのは滅菌済みだけのため、思い込みから確認を怠ったとみられる。【中野彩子】

 手術部のマニュアルがどのようなものか知らないが、実際に守られていなかったところを見ると、機能評価に合格するためだけの建前だった可能性がある。あるいは、一応守ることになってはいたが、守ったことを確認するシステムが無かったのかも知れない。今までずっと大丈夫だったことは、強制されない限り確かめることは難しい。人間は易きに流れるのだ。その点では人後に落ちない私が言うのだから、間違いはない。

  問題は、滅菌していないガーゼがどれくらい危険かと言うことだが、実際にはたいした危険はないのではないだろうか。その証拠に、ほとんどの症例では問題がなかったようだ。きれいに洗ってあれば、病原菌はあまりいないだろう。常在菌ならたいした悪さはしない。元々耳鼻咽喉科や歯科口腔外科の手術の場合、術野の消毒は気休めのようなものなのだ。止血用に使ったというのが、術野に詰めてガーゼを残したという意味なら、63人中の2人の化膿は多いのかどうか気にかかる。滅菌ガーゼでも同じくらいの化膿の発症がありそうな気がするが、どうなのだろう。

  たいした問題がないからといって、未滅菌のガーゼを使っていいというわけではなく、やはりきちんと確認できるシステムは必要だ。他人事じゃないので、週明けには手術部に確認しようと思う。

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