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診断が 付かなきゃ処分 当然か?
人間の体はひとりひとり違う。同じ病気でも同じ症状とは限らないのだ。また、病気にもいろいろあって、特徴的な症状のある病気もあれば、ありふれた症状だけの病気もある。ありふれた症状しかない場合、診断が付かないのは当然だ。たとえそれが命に関わる病気であろうと、診断が付かなかったから責任を取れと言うのは無理難題だ。
医療事故で和解金6千万円/さぬき市民病院 2007年06月30日 asahi.com
さぬき市民病院(同市寒川町石田東)で04年に男児を出産した女性(当時31)がその後の治療の副作用などで死亡したのは、適切な診断と治療が遅れたためだったとして、同市は29日の6月定例議会で、女性の遺族5人に和解金計6137万円を支払うとする市病院事業会計補正予算案を提出、可決された。
徳田道昭院長らによると、女性は04年11月4日、市民病院で男児を出産した。3日後に発熱し、産婦人科の主治医が抗生物質を投与。その副作用とみられる「偽膜性大腸炎」を発症したが、診断と治療が遅れて重症化し、同月21日に亡くなった。遺族と病院双方の代理人が和解に向けて協議し、今月病院側が6137万円を支払うことで合意したという。市は「市民病院に対する市民の信頼を損なった」として、29日までに主治医を訓告処分にした。
市議会は同日、このほか5議案を可決し、閉会した。
抗菌薬(抗生剤)を投与すると、その薬が効く菌が居なくなり、その薬が効かない菌がはびこるようになる。それを菌交代症という。偽膜性大腸炎は菌交代症によって、ク口ストリジウム・ディフィシルと言う菌がはびこることによって起きる。
この症例では、おそらく産褥熱のために抗菌薬を投与したのだろう。不幸なことに偽膜性大腸炎になってしまったが、これを主治医の責任にするのは酷だ。市が問題にしているのも、記事から推察すると、診断と治療が遅れたことのようだ。でも、ちょっと待って欲しい。偽膜性大腸炎の症状は、腹痛と発熱と下痢だ。こんなことはよくある。確定診断のためには肛門からファイバースコープを入れて偽膜を確認しなければならない。よほどの確信がなければ女性にそんな検査をするわけにはいかないだろう。
専門外のbambooの言うことだから誤りもあるかも知れないが、市が主治医を処分したり、高額の賠償金を払う敗訴的な和解をするに当たって、誰のどんな意見を参考にしたのか、是非知りたいものだ。本当に妥当な理由があったとは思えないのだが。
bambooがこの主治医の立場だったら、絶対市を訴えるな。