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医者特に外科系は、手術が出来て一人前です。
最初は、右も左もわからないペーペーですから、看護師にもあごで使われます。医学の教科書の知識は、実践では全く役立たずです。経験を積んで、その知識が身についてきます。
外科について考えると、私達の時代は、ネーベンと言って外の病院にアルバイトに行きます。国立病院からの給料は月10万円足らずですから(一部の私大は0円でした!)、アルバイトをしないと生活できません。そこで、ネーベン先の病院で切創などの縫合処置を覚えていきます。そして、研修といって、一般病院に数年出張にでかけ、そこで外科一般、開腹手術のしかたを学んでいきます。主治医になるとまず、手術の助手に入り、糸結びをしながら、術者の技を学んでいきます。見ていると、自分でもできそうな気がするのですが、いざ術者でやらせてもらうと、全く違うことがわかります。どれくらいの強さでどのくらい切れるのか全くわからないのです。ベテランの外科医は当然の如くさっさと華麗にメスさばきされますが、研修医はそうはいきません。しかし、2年目になるとそれなりにさばけるようになります。
外科の研修では、いかに手技が手術を含めてできるようになるかがすべてです。できるだけ経験を積むほか上達の道はないのです。だから、できることが嬉しくてたまりません。
しかし、経験を積んでいくとそれなりに危ない目にも会い、してもいいことしてはいけないことがわかってきます。
若い医者は、手術がしたくてたまらないのですが、経験を積んだ医者は、できることなら手術は避けたいのです。止む終えず他に方法がない場合に限り手術をしています。
ラフな考えですが、出来ない医者が、手術をしたがり、出来る医者は手術をしたがらないのです。これも、前から言っているパラドックスです。
もちろん、出来る医者は何でも手術はできます。しかし、だからこそ、敢えてしないという選択もできるのです。
出来ない医者は、手術をしないという選択はできません。
技術的にはできる手術をしないという選択ができるようになって、始めてベテランの外科医となるのです。
できることとすることとは、全く別物です。
最近は、時代の趨勢か外科医が手術を訓練する場がどんどん減少しており、手術もできない外科医が増えています。
末恐ろしいことです。
お知らせ
第3回身体セラピー講座
~身体に本来備わっている治癒力を思い出し強化するお話~
日時:7月18日(土)10時15分~12時00分
場所:新大阪駅前 KOKO PLAZA8階802室
http://www.kokoplaza.net/access/index.html
講師:Dr.K
申込み:オフィスSatsuki
office-satsuki33@ezweb.ne.jp へお願いします。
08905
コメント
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有意義なお話しを読ませて頂いておりますジュディと申します。
ジャズピアニストをしております。
以前、外科医の方と懇意にしておりましたので Dr.Kさんがお話しなさることは 理解できることが多いです。
私の本音を申し上げますと 「何事もなく健康で過ごすことが一番・・・」です(有するに病院へは行かないこと!・・・です^^;)。
「何にも知らないけど何でもできるのが外科医」とよく聴かされてきましたので、休日に病院へ行くのは・・・ですね^^;
これをご縁に いろいろとお話しできることを望みます。
コメントありがとうございます。
音楽は素人ですが、名人とはいかに音と音の間、つまり無音を奏でられるかなのだと思います。
華麗に超絶テクニックで弾きまくることもできるし、無音も奏でられる。
できること しないこと
どの世界も同じだと思います。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
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