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ついこないだまで、胆嚢摘出はお腹を10~15cm位切って、胆嚢を根部(胆嚢管)で切って摘出していました。
腹腔鏡という概念が導入され、テレビモニターを見ながら5~12mmの穴をお腹に3~4カ所開けて鉗子を使いながら胆嚢を摘出するようになり、その術式がいまやスタンダードになっています。
最初、手で食べ物を直に食べていたのが、箸を使って食べるようになったと思ってください。はじめて箸を使って食べるときは感覚がわからないため凄く難しいです。幼児の食事のことを考えれば分かり易いと思います。最初は難しくても、慣れれば自然に食べられるようになります。
腹腔鏡による胆嚢摘出術も同じです。要は慣れです。
その慣れから、一部の施設では、胃、大腸、肝臓に至るまで腹腔鏡による手術をしています。お腹を切らないが売り言葉ですが、最初に言ったようにお腹は何カ所も切るのです。胃、大腸の手術では5cm以上お腹を最後に切って取った臓器を取り出します。
最後に切るのなら、あともう5cm切れば最初から開腹手術が出来るのにと私などは思ってしまいます。
例えば、胃がんの手術は開腹で2時間ですむのが、腹腔鏡では5~7時間かかります。それだけ麻酔による注射薬、ガスを余計に使うのです。それが、本当に体に優しいのかどうか私にはわかりません。