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2007.07.31 07:24 |  診療  |  Dr.K  | 推薦数 : 0

助け

 人間は人と人との間にいるから人間というそうです。
 つまり、人間である以上一人では生きていけないということです。助け合いが必要です。しかし、人間は臆病な生き物ですから素直に助けを求められません。助けを求めたら嫌がられる、嫌われる、見下されるといったマイナスの感情をつい抱いてしまいます。小さな子供の時はそんなこと考えず親にストレートに助けを求めていたのに、いつのまにか成長するにつれ人に助けを求めず、自分で何とかしようとします。ちっぽけな人が自分でできることなどしれています。何人も集まればそれだけ智慧も増え、無理だと思えた難問も解決できるかもしれません。
 ただ、人に助けを求める時には相手に対して強い信頼感を持っていないとなかなか助けを求められません。弱い自分を相手にさらけ出すことになります。相手を信頼できないと、受け止めてくれるのかな、拒否されるかもしれないという恐れが生じて素直に助けを求めることができません。
  医療についても同じです。医師と患者さんの間に強い信頼関係がないと治療は成り立ちません。できれば、医師と患者さんの家族のかたとも信頼関係があればすばらしい治療ができると思います。

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2007.07.24 07:24 |  診療  |  Dr.K  | 推薦数 : 0

こころのケア

 こころのケアが今ブームです。こころは繊細なので上手にケアしないと逆に荒れてしまうこともあります。お手入れはプロに任せた方が無難です。
 こころを癒すことは、こころを治療することになります。こころの奥深いところの治療には痛みを伴うことがあるので痛みを伴わないようにする処置が必要です。これって、肉体(Body)の治療と一緒なんです。表面の処置は無麻酔、あるいは局所麻酔で治療できますが、体の奥の治療には全身麻酔が必要です。上手に麻酔をかけ、上手に手術をすると、痛みは余りなく、治りは早いです。
 こころの麻酔は何かというと、信頼感と催眠です。上手に催眠をかけ、痛みを伴わずに患部の治療をする。ある人はこれら一連の流れを’手術をする’と言い切っておられました。まさに、こころの手術です。患部を切り取り、新しい思いで空いたスペースを埋める。外科で、患部を切り取り、再建するのと同じです。うみ(膿)を出し切って治すことと、なやみ(悩み)を出し切って癒されることは同じ原理です。
 これには、テクニックが必要ですから、専門的な十分な知識と経験が必要です。つまりプロにかからないと治るものも治らないし、初心者がすると、悪化したり、再発したりすることになります。
 お医者さんも、名医(プロ)がいるようにこころのケアにもプロがいます。

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2007.07.17 12:37 |  診療  |  仕事 / 職場  |  Dr.K  | 推薦数 : 0

命の尊さ

  学会で出張するときは、術後に合併症が起こったときに出張中は対応できないので、その前約1週間は直接の手術(執刀)はしないようにいつも調整しています。

 学会から戻って、久しぶりに手術をしました。順調に手術も終わって患者さんは部屋に帰り、3時間くらい経過していきなり70位あった脈が20~30に低下してしまい、あわてて(心臓が停まったら大変ですから)処置をし、3時間くらいバタバタしてやっと脈は落ち着きました。その2日後、やはり順調に手術が終わりかけ、お腹を閉じてる最中に今度は本当に心臓が停まってしまいました。心マッサージ、カウンターショックを何回もして約10分後、その患者さんは戻ってこられました。まさに生と死の緊迫したドラマです。その後、患者さんは意識障害もなく、麻酔から醒めて意識が出たときに、思わず「お帰りなさい」といってしまいました。その後の経過は極めて順調で夜にはベッドに腰掛けて手術を受けてない程楽ですと言って頂きひと安心。
 実は、学会前に自転車同志の事故で左手を怪我しました。そして、手術をする3~4日前にバイクにあわや轢かれそうになりました。何事もなかったので軽く気をつけよう位にしか考えていませんでした。そして、今回のガツンです。
 この一連のことを考えるとどうも、もっと命の尊さ、大切さ、医療の厳しさを自覚しなさいというメッセージではないかと気づきました。
 改めて日々精進します。身をもって(命をかけて)教えて下さった患者さん(本人は意識されてませんが)には感謝しています。

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2007.07.10 08:12 |  診療  |  生活 / くらし  |  Dr.K  | 推薦数 : 2

研究日

  友人と話しをしていて、土曜日が休みと言ったら??病院も週休2日なのと聞かれました。開業医も、木曜休診とか、水曜午後休診とかあるように、病院でも、病院としては機能しますが、個々の医師が研究日と称して(何を研究するのというツッコミはなしで)休みをとり、実質週休2日制です。もちろん、病棟をもっていれば患者さんが入院されてますから、原則的に医師は指示や経過を診るために土日も遠方に出張とか行かない限り1年365日病院に顔を出します(最近は顔を出さない医師も増えました)。もちろん、患者さん自身も不安だし、私も患者さんのことが気になりますから、日祭日は当番制で必ず誰か医師が一人回診をしますが、それでも顔を出します。
 今度、うちのスタッフが一人やめることになりました。別の病院の部長に栄転です。なかなか、今の時代にポストが、特に外科は少ないので喜ばしいことです。しかし、残った私達は後任が見つかるまでいなくなった分だけ余計に働く必要があります。日祭日の当番も増えます。夜間の緊急コールも増えます。以前なら、嫌だなあ、負担が増えて、困ったなあとまだ来ぬ将来を悩んでいましたが、何とかなる、なるようになると全く不安に思っていない自分に気づき驚いています。今を生きるとはこういう事なのかも知れません。どうなるかわからない未来に不安を感じて今現在を生きてもどうにもならないのです。逆に、その不安が不安な将来を持ってくるかもしれないのです。何とかなると思っていたら将来は何とかなるんだろうと思います。
 これからどうなるか楽しみです。

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