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2007.06.26 07:29 |  診療  |  Dr.K  | 推薦数 : 0

患者さん、その後

  以前書いた胃癌のおばあちゃんは、御本人とお話をして(癌とは告知していません)予定どおり1時間で手術を終え、今は元気に(no trouble)ご飯をもりもり食べられています。御本人はすべてに感謝されるかわいい方で(今は)、このような方が何故癌になっとのかと逆に不思議なくらいです。昔、大変苦労されてたんだろうなと察します。
 膵癌の患者さんは、本人、家族の強い強いご希望もあり10時間近い時間をかけて何とか癌は切除できました。一旦は元気になられましたが、肺合併症から多臓器不全に陥り人工呼吸器にて管理していましたが残念ながらお亡くなりになりました。御本人、家族の方は手術できた時点で生きる望みをもつことができて感謝されていました。御本人も生きられると思いながら亡くなられたので満足されているのではないかと思います。 手術をしたことで満足され、バーンアウトされた可能性もありあます。
 この患者さんは、私が主治医ではありませんでした。個人的には、手術できるかどうかだけにこだわられてその後(合併症、予後)については十分考えられていなかったのではと少し残念に思います。主治医は十分話しをしていますが、多分、御本人、家族の方の耳には全く入っていなかったのだと思います。
 もし、私が主治医なら手術はしていません。そして、この患者さんは、別の手術をしてくれる医者、病院を探されたでしょう。従って、患者さんは、この病院で手術をしてくれる医者と出会い満足されていると思います。私が主治医だったらきっと恨まれていただろうと思います。

PS:膵癌は、今の医学では残念ながら診断された時点で手術できる可能性が極めて低い病気です。

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