体に傷ができたとき、けがをした時、臨界点を超えなければ傷は時間とともに自然に治っていきます。こちらの意図は全く関係ありません。体には自動修復機能があるんです(もとに戻ろうとする力)。では、こころの場合はどうでしょうか?こころにもきっと自動回復機能があるはずです(河合隼雄さんは著書のなかであるとおっしゃっています)。体は自他ともに目で確かめられるけど、こころは目に見えて治っているとはなかなかわかりません(自分にもわからないし、まして他人には全くわかりません)。そこで、逆に色々考えすぎて(悩みすぎて)治るのを妨げていることがよくあります。ほっとけばやがてすぐに治るのに、いじったが為に治癒を自分で遅らせることにもなります。もっと自分を信じて自分の中に本来備わっている治癒力を十分に活かせたらと思います。最近、人の体には肉体も精神も自分の想像を超えてはるかに凄い力、エネルギーをもっているんじゃないかと思うようになりました。ただ、自分で気づいてない、信じられないだけなのかもしれません。
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手術にはいろいろありますが、例えば食道癌に対する手術があります。手術時間は約7時間。胸を切って、お腹を切って、最後に首を切って手術をします。お腹の手術では最も時間のかかる手術で難しい手術です。患者さんも3カ所も切られるのですから体力をものすごく消耗します。その分回復も遅れます。術後管理は大変で、合併症も起こり易いです。そんな大変な手術にもかかわらず、手術料は735000円です。高いと思う人がいると思いますが、時間あたり約100000円です。しかし、例えば、胆石症で腹腔鏡下胆嚢摘出術をした場合、手術時間は約1時間で、手術料は203000円です。次の日から食事が食べられるし4~5日で退院できます。また、いわゆる盲腸の手術、虫垂切除術は約30分の手術時間で62100円です。つまり、時間124200円です。この手術の方が一番難しい食道癌の手術より時間あたりの手術料が高いのです。もちろん、時間だけで手術の費用をすべて比較はできませんがこういう不合理な出来事が今の医療界には沢山あります。
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特に若い女の人に最近便秘症の人が多いですね。
先日、他の病院で便秘症で通院し、良くならないのでうちの病院にこられた若い女性がおられました。便秘の原因には、器質性(何かできてる、狭いところがある)と、機能性(動きが悪い、大腸の水分吸収が多い)があり、ほとんどの場合は機能性です。この場合はいわゆる下剤を処方します。その人にも下剤をだしました。2週間後その人がこの薬効きませんと外来に来られました。よく聴くと前の病院のこともあり薬は効かないという思い込みがありました。そこで、効かないと思って薬を飲んでも効かないよと話して、水溶液の下剤を見せてこれを1本全部飲んだらどうなる?と聞いてみました。すると、すごい下痢になると答えてくれました。そうだよね、じゃあこの薬は効くよねと聞いたら効きますと答えてくれました。じゃあ、この薬を適量飲めば便秘は良くなるよねと念をおし、その薬を処方しました。薬の話に限らず自分で思いっきりブレーキをふんでおいて前に進まない進まないおかしいという人が多いですよね。
2週間後が楽しみです。
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わたしの周りにはお医者さんがいっぱいいます。その一人が悩んでいます、というか落ち込んでいます。若い難病の患者さんを受け持っていて一生懸命昼も夜も診ていたのですが緊急手術が必要になり、その患者さんを他の病院に転送しその病院で患者さんはすぐに手術を受けられたのですが残念ながら亡くなられてしまいました。そのお医者さんは患者さんが不幸な転帰をとられたことにすごくショックを受けていました。後日その患者さんの親御さんから手紙がきたそうです。てっきり感謝の手紙だろうと手紙を開封したところ何と医療に対する質問状でした。精一杯診療したのに、何故だろうと落ち込んでいます。親御さんからすれば、もう少し何とかしとけば最悪の事態は防げたんじゃないかという気持ちでいっぱいなのでしょう。なんで、死ななければいけないんだという怒りの気持ちもあるのかも知れません。その感情の余り、主治医に手紙を書かれたんだろうと思います。お医者さん、親御さんどちらの人も可哀想です。それほど人の死というのは回りの人に衝撃を与えます。特に若い人の場合は。お医者さんは日常診療のなかで常に死と隣り合わせにいますからつくづく大変だなあと思います。
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最近、医者の心配、不安が病気をつくることもあるんじゃないかと思うことがあります。
患者さんが合併症を起こしたら困る、この患者さんはVIPだから何か起こったら困る、心配だと思う患者さんに限ってトラブリます。また、10年以上前は手術に伴う肺塞栓(エコノミー症候群と同じ)はほとんど稀な合併症でした。しかし、その合併症は起これば致命的なことが多く、医者がその重大さを意識しだして説明をすればするほど起こりやすくなってきた気がします。
ゴルフで、OBを打たないように意識すればするほど、池ポチャしないように意識すればするほどOBしたり池ポチャしたりします。それと同じように過度な意識(不安、心配)はその意識を(潜在意識が)実現するのかも知れません。何事も自然体が大切だと思います。
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