昨夜は「武雄地区医療連携看護研修会」という看護師を中心とした研修会(2カ月ごとに開催)において上記演題で古賀病院の古賀義行先生と中野宏美看護師さんに講演をしていただきました。

JMATというのは医師会災害時救護班です。昨年、post-DMATということで日本医師会が構想として出していて、しかしまだ具体的な行動はこれから、という時に今年3月11日、東日本大震災が起き、急遽日本医師会から全国の地区ブロック、都道府県医師会にJMAT発動要請があり、佐賀県でも8施設9チームがJMATとして現地に赴きました。古賀先生は武雄杵島地区医師会会長ですが佐賀県医師会常任理事でもあり、しかも災害時医療、救急医療担当で、この分野では佐賀県内でもトップ級の有識者です。4月末には実際に古賀先生も佐賀県医師会JMATとして古賀病院チームで気仙沼で医療をしてこられました。写真やDVDで多くの実際の現場を見せていただき臨場感ある講演で、150名を超える会場を埋めた看護師さんたちの中には涙ぐんで見ておられる方もいました。大震災が起きる直前の様子から震災直後。医療現場の混乱。情報収集や指示系統の難しさ。そしてそんな中でも頑張って前進してゆく災害時医療の現場。急性期のDMAT(東京DMATも含む)。その後続々と到着する日赤や大学、国立病院機構のチーム、そしてJMATなど。あらゆる団体から多くのチームが現場に向かいましたが、それらをどう有効に配置し活動していくのか。実際に5月までに派遣された数はDMAT1500人(340チーム)、国立病院機構471人(92チーム)、JMAT10345人(2178チーム)保健医療の有資格者(主に行政)6238人(186チーム)、心のケア2093人(52チーム)その他薬剤師1619人、看護師1217人、歯科医師220人、理学療法士60人などと発表されています。医師会のJMATがもっとも多く派遣されていますが、これらがもっと有効に機能するためにどうすればよかったのかは今後日本医師会などで検証がなされることと思います。
古賀先生は実際自分が行って、医療を行ってきての率直な意見、感想を述べられました。とても参考になりました。ひとが変わっても継続して同じレベルで医療が引き継がれ行われていくことの必要性のお話には「その通りだなぁ」と思いました。
チームとして同行された中野看護師は到着初日は別の医師について医療を行ったそうで、初対面の医師とのコミュニケーションの難しさについても話しておられ、「それもその通りだなぁ」と思いました。

また現地を案内してくれるボランティアスタッフは自らも被災しているにも関わらず明るく笑顔で冗談も言いながら対応してくれるけれど、しかしその方々の中には今、PTSDで苦しまれているひともいることなど、これからも息の長い支援が必要だと考えさせられると同時に、この地で災害が起きた時の準備を真剣に考えないといけないと再び思う場となりました。
古賀義行先生の今回の講演はとても素晴らしく、もっと多くの方々にも聞いてもらいたいと思う内容でした。
また講演後の会場から「災害時医療現場を考えるときに佐賀県にはドクターヘリがない。佐賀県独自のドクターヘリの導入の早期実現を望みます」という意見が出ていました。
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