新型ワクチン接種の優先順位とおおまかなスケジュールが示されましたね。
で、これから新型インフルエンザの流行期、そして季節性インフルエンザの予防接種の時期もきます。
新型そして季節性のインフルエンザの予防接種をどう打ったらいいかの問い合わせが多いです。優先順位とスケジュールが示されたのでやっと自分としての考え方が(細かい点を除けば)具体的に言えるようになりました。
基本としてある考え方は、
新型インフルエンザは今から流行期を迎える。ワクチン接種が第一波には間に合わない。(11月ごろ第一波、2月ごろ第二波と予想されている)
季節性インフルエンザは例年通りの流行の仕方であろう。(12月中旬から5月)
現在のところ新型インフルエザは季節性のインフルエンザより毒性は弱い。
新型インフルエンザワクチンは輸入分も入れれば十分な数の確保ができるよう(ただし最適な時期での接種はできない)だけれど、季節性インフルエンザのワクチンは例年の7~8割しかない。
冬は季節性のインフルエンザも流行するので臨床上では新型と季節性の区別はつかなくなる。
そし基準となるのは季節性インフルエンザの接種最適時期。これは1回接種のひとであれば、12月中旬から患者さんが増えてくることを考えれば、11月中旬と思います。2回接種適応者は11月中に2回目が終わるくらいで。
新型ワクチン接種が来年になる小中高校生や(持病のない)高齢者は最適な時期に季節性のインフルエンザの予防接種をされていたがいいでしょう。そして季節性インフルエンザワクチンの数は例年より少ないこと、小児と高齢者が重症化しやすいことを考えれば、できればこれらの方々を優先して接種するのがいいと思います。
新型インフルエンザの予防接種代が少し高くついた印象があります。そのことで季節性インフルエンザのワクチン接種率が下がらないか、という懸念を僕は少し持っています。季節性インフルエンザワクチンを12歳以下の小児は2回接種です。なので接種料金がそれ以外の年代の倍かかります。65歳以上の高齢者に自治体は助成をしています。毎年僕は言っているのですが、12歳以下の小児の場合も2回目の接種に助成をしたらいいと思います。すると2回接種が徹底され、重症化する小児の数は減るのではないでしょうか。
季節性のインフルエンザの流行を抑えることは大事なことです。新型と流行期が重なった時に遺伝子が混ざり、新型の性質が変わることも心配です。そうなる可能性を少なくするために季節性のワクチンはしっかり接種するように行政からの指導も必要ではないでしょうか。情報が新型に偏重しすぎているように思います。
他にも細かい点はいくつか疑問点もありますが、診療時間となりました。今回はここまでにします。
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