武雄にも遅ればせながらぼちぼちと新型インフルエンザの足音が聞こえてきました。かいぼー医院では8月に1人。9月に4人。で、これから増えてくると思います。そして新型の患者さん以上に多いのが「新型インフルエンザにかかっていないことを証明するために検査をしてください。」の依頼です。
このことについては全国的に、新型インフルエンザに罹患していないことを証明してもらうように、と指示する職場が多かったことから問題になり(そんなことをしているとインフルエンザの診断用キットが医療現場からなくなる)、そのようなことはしないように、という通達が出ています。
またキットでの判断は新型の場合信頼できません。それは陽性の場合はいいのですが、陰性だったからといって違うとは言えないからです。神戸で新型が流行したときに、PCRで新型と確定している33人中キットで陽性だったひとは13人だったそうです。
先日沖縄の医師たちから聞いた話では、『季節性のインフルエンザは咽頭で増殖するのでキットで初期(発症から24時間経つころ)から陽性になるが、今回の新型インフルエンザはいきなり下気道に入り、肺や気管支で炎症を起こす。なのでそのころにキットで検査をしても陰性。咽頭でウィルスが増殖してキットで陽性になるころには症状が重症化してしまっている例がある。なのでキットでは陰性でも息苦しいなどの呼吸器症状があれば早めにタミフルやリレンザで治療に入ってください。」とのことでした。
なので
キットで陰性であっても、熱発と呼吸苦がありウィルス感染が疑われれば、早めにインフルエンザを疑って治療したが良い。
キットでの陰性証明は意味がないばかりか社会的にも困ることになるのでしない。
そもそもインフルエンザでなくとも発熱している風邪症候群の場合は学校や職場を休む。
そしてみなさんですることは可能なかぎりの予防です。
当院の現在までの患者さん(5人)の場合、家族内感染はゼロです。また沖縄の医師の話でも、今回の流行期に感染した医師はひとりだけ。一患者一手洗いを励行すればそう簡単には感染しない、とおっしゃっていました。きちんとした対策をすればそう心配はいりません。
10月になりました。これから季節性インフルエンザワクチンの接種が始まります。そしておそらく11月をピークに新型インフルエンザの流行第一波。また新型インフルエンザワクチンの接種も随時段階的に始まります。
みなさんとともに冷静、着実な対応をして、この災難を乗り切りましょう。現場対応も状況によって変わることがあります。医療現場や行政からの情報に注意していてください。
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