昨夜は佐賀県医師会主催の医療安全対策(院内感染防止対策)医療従事者研修会が佐賀市文化会館大ホールで開催されました。
特に新型インフルエンザに対して、本日の記事タイトルで、佐賀大学附属病院感染制御部部長の青木洋介先生が講演されました。
青木先生は現在、佐賀県の新型インフルエンザ対策の中心メンバーとしてご活躍ですが、僕個人としては佐賀大学病院に在籍時代、呼吸器では僕の指導医として、とてもお世話になったかたです。大学から外の病院に勤務しているときにも難しい呼吸器の疾患の患者さんの時は青木先生に電話して泣きついていました。そのようなときも「うん。うん。そういうときはこうしてみて。それでダメだったら僕に紹介していいよ。」と優しくご教授していただきました。
昨日は僕は佐賀県医師会主催ということもあって1列目、演者のすぐ眼下に座っていました。登壇した青木先生は僕を見つけて『おっ!』と口だけすぼめて笑顔で反応されました。
ということで講演内容に入りたいと思いますが、全部書いていたら大変なので、ごくごく簡単に書きます。『 』は青木先生がおっしゃったことで、それ以外は僕の個人的考えです。
予防について
『感染は、結果的に多くの同じ数の感染者が出るとしても、急速に拡大するよりはできるだけ緩やかに拡がるのがよい。急速に拡がると変異して強毒化する可能性が高くなる。』ということなので、可能な限り予防はしたほうがよい。手洗いや人ごみでのマスクはしたがいいですね。
学校も2学期が始まりますが可能な限りの予防が必要でしょうね。そして『通常は生徒の3割を目安に学級閉鎖などを考えますが、今回は感染力の強さを考慮して10~15%を目安に、ということです。』
ワクチン接種については、今年は新型ワクチン製造に途中で切り替えたこともあり、季節性のインフルエンザワクチンも例年の7~8割しかありません。こちらもどう打つのか。『季節性インフルエンザのワクチンを65歳以上のひとにはしっかり打つ』ことで季節性インフルエンザの流行は抑えたいですし、12歳以下のこどももできるだけ接種を早めにしていたがいいのではないでしょうか。
新型インフルエンザは若年者に多いので、おそらくワクチン接種優先者のなかには小・中・高校生なども入ってくると思いますが、なんせ国内生産分は1300~1700万人分しかなく、あとは輸入して海外物ということで安全性などもやや不安があり、現在は強毒性ではないということと海外物の安全性とを考慮した有益性というところで判断に困っているところです。
『強毒性ではないとはいえ、若年者での死亡も海外報告では季節性のインフルエンザに比べると多く、死因はウィルス性肺炎とARDS(呼吸促迫症候群)』とのことです。
『また妊婦の罹患し重症化する率が高いとのことでワクチン接種の優先順位は高く、また早期の治療、観察が望まれます。』
また治療時に判断に困るのは、『インフルエンザキットで新型の陽性率は低いとのこと。A陽性が出なくても症状や状況で新型インフルエンザが疑われればタミフルやリレンザ投与が望ましい』とのこと。
まだまだ書き足りないですが診療時間となりました。今日は僕が校医をしている学校の学校保健会が午後にありますのでそちらでは意見してこようと思います。それぞれの学校でとても気をもんでいらっしゃると思いますが、いい加減な対応ではいけません。感染が急速に拡がらないようにまずは最善を尽くすことが大事だと思います。
そして罹ったらすぐに医療機関に相談、受診をしてください。
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