2009.06.19 07:55 |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  かいぼー  | 推薦数 : 0

臓器移植法A案

脳死は一般に人の死である。本人の意思は不明でも家族の同意で臓器提供ができる。(ただし、本人の拒否があればできない。)提供可能年齢制限はない。親族に優先提供条件あり。

昨日のニュースでは、自分が脳死になったときは臓器提供してもらって構わないが、親族が脳死になった場合の臓器提供は難しい、という意見が大半でした。そうだろうと思います。僕も、自分だったら臓器提供はかまわないけど、こどもが脳死で臓器提供を、と考えると正直、難しいと思います。

そして日本人が、特にこどもが、海外で臓器移植を受けることについて、国際的に非難の声が聞かれるのも事実。自前でしてほしいと。それは臓器移植でしかこどもが助かる道のないご両親も同じ気持ち。

今日の佐賀新聞の識者評論に柳田邦夫さんが書いておられますが、僕も、ここで大事にされなければならないのはドナー家族の心情だと思います。

臓器移植が社会的に認知された状態でそこに脳死の方がいたとします。医師やコーディネーターは当然のように家族に臓器提供を求めます。家族としてはまだ心臓が動いている患者に対してまだ強い想いがある中での臓器提供説明。時間も限られる中で家族の真の納得を得られる時間がない場合も多いと思います。家族に十分な説明と思いやりが必要です。もうすでに死んでいるものとして現場の興味が臓器提供にだけ向いてしまうと家族はやりきれない気持ちになると思います。

柳田邦夫さんが書かれているドナー家族の問題点を書き写しておきます

①多くの家族は、大事な肉親の突然の死に直面しての強い悲嘆反応と本人の臓器提供意思を生かしてやりたいという思いの交差する葛藤と苦悩に陥る。

②脳死を受け入れられないまま同意する家族と自然死と同じだとする家族の両方がある。

③同意の決断を迫られた時の迷い・苦悩をサポートしてくれる専門家の不在。

④臓器提供を誇りに思い生きる支えにしている家族がいる一方で、「思いだしたくもない」という家族や「あれでよかったのか」と悩み続けている家族もいる。

日本でこどもも含めた臓器移植の道が開かれなければならなかったのはそうだと思います。そして国内で臓器移植を進めるにあたってドナー側の心情を十分に汲んだ対応が求められます。

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