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2009.02.18 07:53 |  生活 / くらし  |  かいぼー  | 推薦数 : 0

ひとの死

訃報のお便りを見聞きする度に、ひとの死、について思います。

私の母は14年前、阪神淡路大震災の11日前に突然逝きました。

そして母が比較的若くして逝ったからでもありますが、今でも「同級生だ」あるいは「母と以前付合いがあった」とおっしゃる方が、かいぼー医院の患者さんとしていらっしゃいます。ずっと地元に住んでらっしゃる方はもちろんですが、ある程度高齢になって武雄に戻ってこられた方などもおられます。そして健康管理のお願いにと、息子である僕が診療している、かいぼー医院に来られるのです。

母のことを楽しく話してくださる様子を見て、「あぁ、母はまだ健在だなぁ」と思うのです。

人の死は、そのひとのことを語るひとがいなくなったときが、本当のそのひとの死、だと思います。

なので、そのひとに死んでほしくないと思う人は、そのひとのことを語ればいいのです。僕はそう思います。

また法事をしていくのも大変なことですが、これもその方が亡くなることで、以後は縁が遠くなる世代の方々を繋いでおく役割もあるなぁ、と。そのことで自分たちの世代では知りえないことを知ることができます。生きている間にもっと聞いておけばよかった、ということは結構ありますからね。

また僕の場合、初めての経験である法事を次々にこなしていくことで悲しむ余裕がなかった。これも効能のひとつかなぁ、と。忌明けをしてやっとホッとした記憶があります。その時でも、あぁ、次は百か日で、その次は初盆かぁ、そして1周忌、翌年も3回忌じゃん、と毎年続く法事の予定にげんなりしていました。

でも、それもこれも、前述したような効果効能があり、もっともコアなコミュニティである家族、そして親族、そのすぐ周囲のコミュニティであるご近所さん、友人(しかもこれは亡くなったひとの友人ですから、残された人々にとっては新たな繋がりになることもあります)との繋がりを維持する役割もあります。

そのひとが亡くなることでさまざまな重要なことが確認され、再構築されるのです。

そういう意味でも亡くなられる方には感謝です。

ひとの死に接するとき、僕はそのように思います。

※もうひとつ強く感じた(感じたかった?)こと。それは、血の繋がりがあるということは、そのひとの遺伝子は自分の身体にも受け継がれているということです。そのひとの情報は自分の体内にもある。それはそのひとのすべての死ということにはならないと理解しました。そうしてそのひとの生(情報)は受け継がれていくということです。

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毎日寂しくて、あなたのブログを偶然読みました。ほんとにあなたが書いておられるとおりだなと思いました。私は60代の女子ですが、去年実母を亡くし、それこそあなたのように、なにもかも一人で行事をこなし、人の死でいろんなことを学びました。辛い悲しいといってられないほど、いろんなことを、かたずけていかなくてはならず、やっと49日の行事が終わったところ、お正月に孫が急死しました。新型インフルエンザで高熱にもかかわらず,医師の判断ミスというか間に合いませんでした。これは高齢の実母が亡くなるのとは違い、ショックでした。皆泣き崩れました。子供達は医師にかみつきました。判断ミスなのか?
処置は間違ってなかったのか?幾らいったところで、孫は帰ってこないのです。こんな辛い出来事は、うまれて初めてでした。人の死とは?考えてしまいました。

written by のん / 2010.02.15 00:57
のんさん。コメントありがとうございます。とてもお辛い想いをされましたね。つらいこと、悲しいことに向き合う対応の仕方はひとそれぞれに違うようです。私の父は母が亡くなった時、思い切り悲しむ、と言っていました。なので父には母を悲しむ役割(?)をさせ、僕はひたすら行事をこなす役を引き受けました。先日、新聞で前原大臣の話を読みました。お父様は彼が中学生のときに自殺され、その父の死と向き合うのに15年(正確な記憶ではありませんが、たぶん15年だったと思います)かかった、とおっしゃったそうです。
でものんさんの場合はお母様に続きお孫さまの死まで続いたことはあまりにもお辛いですね。お身体を大事になさってください。丁度1年前に書いたブログでしたが、読んでみて、「あれ?これ書いたのつい最近じゃなかったっけ?」と思い何度も日付を見直してしまいました(笑)。それだけこの思いは今も僕の頭の中で反芻されている事柄なのでしょう。日々の診療を謙虚に行っていきたいと思います。ありがとうございました。
written by かいぼー / 2010.02.15 07:52

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