昨日の佐賀新聞。佐賀医科大学(現佐賀大学)病院勤務の時代、救急をローテーションしたときに大変お世話になった平原健司先生が終末期そして臓器移植に関するシンポジウムで、シンポジストのおひとりとしてのお話の概略が載っていました。とても感じ入る内容でしたので、そのまま載せます。
救命医療の現場に携わって約二十年になる。論理的なことではなく、生と死について私の考えを述べたい。
人は必ず死ぬ。それが大前提だ。救急に従事して感じるのは、具合が悪くなったら、いつでも救急車が来てくれて必ず治してもらえると思っているひとが多いということ。医療への過信はないだろうか。治らない病気はたくさんある。
昔は死はもっと身近な存在だったが、最近では死というものがあってはならないことのように思われている。畳の上で死ねない時代になったといわれるが、その傾向はますます強まっている。
今では機械に囲まれて死ぬことが少なくない。わたしたち医者は患者の回復を願い、全力を尽くす。とっさに人工呼吸器をつけ、延命治療をすることもあるが、「このような治療は望んでなかった」と言われることもある。
幸せな死とはなんだろうか。生と死について描かれた『いのちの時間』という絵本がある。機会があればぜひ読んでほしい。
平原先生は救急の現場で日々大変なご苦労をされていますが、お話しするときはいつも柔和で優しい方です。『いのちの時間』という絵本は読んだことはありませんが、探して読んでみたいと思います。
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