ある先輩からこの本『病院の品格』を読んでみなさいと言われ読みました。印象に残ったところを書きます。
この本において全国No.1品格の病院は聖隷浜松病院となっています。
その病院の理念は『私たちは利用してくださる方ひとりひとりのために最善を尽くすことに誇りを持つ』。
4点の運営方針は①患者さま第一 ②安全と質と効率の追求 ③地域とともに ④人材の育成(自己実現)
その詳しい内容はぜひこの本をご覧になってください。かいぼー医院もできるだけこれに近づけるよう努力したいものですが、個人診療所としては、というか僕個人の能力としては難しい面もあります(汗)。でもできるだけ、そのうち・・・目標はここに置きたいと思います(大汗)。
またこの本では経営破綻状態だった自治体病院が再生した例として香川県坂出市立病院が挙げられています。
いきなり成功したわけではなく当初は失敗続きだったようです。理由は、①経営健全化計画の目的・趣旨が不明確であった。経営改革においては、借金返済という経済的観点が強調され、患者や市民のためになされる改革という意識が職員に欠けており、動機づけとならなかった。②経営健全化計画は一部の事務管理職によって作成され、職員全員に周知されていなかった。③計画の内容が不良債務発生の原因となる問題の本質的解消にならないものであった。
そこから意識改革が行われ、1993年度からは10年連続の黒字基調。1991年度末に約25億3000万円あった不良債権は7年間で市からの繰入金と香川県からの自治振興資金の融資を合わせた約17億円と、病院単独の利益約8億円によって、1998年度末にすべて解消されたそうです。(といってもやはり自力でとはいかなかったんですねぇ。)累積欠損金も2007年度末で解消予定だそうです。
著者は、非効率な経営による損失を公的資金の投入により解消する公的病院の構造は問題だが、市立病院の存在意義を考えると、民間でできない不採算部門を中心に担っていく必要もあるのではないだろうか、と感想を述べています。
結びで品格のある病院の共通の特徴を3点書いてあります。
①病院の設立母体や病床数の大小に関係なく患者にとってよかれと考えたことを即、実践に移す行動力があること。②制度や規制に左右される医療界にあって、絶えず先を見通す力があること。③「患者第一主義」に加えて病院職員も大切にする文化や組織風土を持ち合わせていること。
病院や診療所のあり方について参考になる本だなぁと思いました。先輩、ありがとうございました。
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