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世の中、救急体制が崩れてきて大変だ!と多くの報道がなされていますが、もう一方からの視点が欠けています。

それは救急患者そのものを減らす方法です。

ひとつは報道でもされていますがコンビニ医療をやめることです。診療時間内での診察を当たり前のこととすること。職場でも体調が悪いひとは積極的に診療時間内に受診をさせること。『大丈夫だろう。』と言っている間に具合が悪くなり、夜中になって不安になり救急外来を受診することが日常茶飯事です。これをやめれば現場はかなり改善されます。お年寄りや小児に関しても具合が悪いひとがいれば、その家族が職場で働いている場合も、積極的に診療時間内に受診させるよう『付き添って行ってこい!』と促してもらいます。コンビニ医療がこの国の救急現場の状況を厳しくしていることは間違いありませんのでここを速やかに是正することです。また時間外診療を診療所に、という誘導が厚生労働省でなされようとしていますが、僕はこれも間違っていると思います。私たち診療所も日中に平常時間帯で仕事をしています。さらに平常時間帯以外で仕事をすることを強要されると現場で働くひとたちに過重な労働を強いることになります。またその分余分に従業員を雇えということになれば、採算面の問題、そして募集をかけてもなかなか応募がない、ということもあります。それに当院の場合は在宅支援診療所として時間外でも訪問診療・看護ができる体制でいますので、そちらに行っている間は診療ができません。今後、このような在宅診療も積極的に行う医療機関は増えるでしょうから診療所であっても時間外外来診療は病院と同じように負担になってくる可能性が大です。ですから、行政は国民に、病院、診療所にかかわらず時間内受診を徹底指導することが大事です。

もうひとつあります。例えば高血圧症で治療が必要なひとの半分は治療を受けていないと言われています。おそらく生活習慣病を持っているかたの半分、あるいはそれ以上は治療を受けられていないのではないでしょうか。そしてそのように放置した結果、急病を発症し救急にお世話になるケースが多いと思います。当院でも高血圧症はじめ生活習慣病の患者さんが、自覚症状がないために、治療を中断されるケースは後を立ちません。まだ治療に来られる方はいいほうで、健診で要治療となっても、その時は『あれっ(汗)』と思っても時が経てばどうでもよくなり、しかも一年に1回くらいのことですから、そのまま放置、というひとがかなり多いことが問題だと思います。4月から特定健診の制度が始まります。ここで、要指導のひとの洗い出しとともに要治療患者には確実な受診指導、確認まで徹底して行ってもらうことで急患患者発生も相当数抑えることができると思います。高血圧症に関してはまず血圧を下げるだけで脳卒中発症の短期リスクでもかなり下げることができます。そのようなことを行政サイドからもしっかり啓発していただいて、要治療者は必ず受診して治療を受けることを徹底していただければなぁと思います。

 

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症状が軽いうちに受診(もしくは大事に至らない前に受診)は、
大切ですよね。
でも、やはり人間「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、
自覚症状がなくなれば、油断してしまいます。
また、自覚症状がありながらも、仕事優先で、なかなか受診できないのも事実です。
医師の方でさえ、自分の体調を後回しにして働かれるのと同じです。
どこもかしこも人件費削減の中、倒れてしまうと、何の保証もない社会って、安心できないです。
written by Kei☆ / 2008.03.03 10:09
どんな、状況で救急病院が救急を行っているのかを知ってもらうのもいいかと思い記事にしました。

夜中に、風邪で病院を受診するのは日本ぐらいだそうですね。
なんとかしないと本当にまずいです。

一番簡単なのは一般の方々への啓蒙だと思います。
推薦押させて頂きました。
written by よっしぃ / 2008.03.03 13:09
Kei☆さん。安心できる社会を作ろうと思って普請されているのか疑問に思う政治家が多いですね。その考えが堂々と本流のど真ん中を流れていることは哀しいことです。いつかきっとその人たちも気がつくだろうに・・・。
written by かいぼー / 2008.03.03 15:28
よっしぃさん。ありがとうございます。行政の方々にもっと現場を知っていただければ、より状況に応じた対応ができますのに残念ですね。
written by かいぼー / 2008.03.03 15:30

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