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ヤフーニュースの記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000001-cbn-soci
やっとこのような記事が公衆の面前に掲載されるようになりました。
言いたくてもなかなか公に言えなかったこと。そして頑張ってやった結果、傷ついてきた現場の人々。
行政の場でもやっとこのような発言をしても聞いてもらえて、マスコミにも取り上げてもらえるようになりました。
みなさんがこのような認識をちゃんと持っていただければ、現場で働く僕ら(僕は開業医ですが)も頑張らなければ、と思えます。そして患者さんやそのご家族とより良い関係を構築することが可能かもしれない、と思いました。実は開業医も同じなんです。頑張るひとほどツラい思いを経験しています。
(※『逃げたくなること』は下の『逃げないこと』に対するお題でした。『逃げたくなること』は献身的にしても報われないこと。『逃げないこと』は献身的にして報われること。)
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先日、NHKスペシャル『最期の願いをかなえたい~在宅でガンを看取る』をご覧になられたかたも多いと思います。
いろいろ考えさせられました。
70歳代の寝たきりのおばあちゃん。昨晩は自殺を考えていたと話す。『ひとの介護をするのはいいけれど自分が世話になるのはイヤだ。』
いろんなアンケートでも、多くの方は在宅で亡くなることを望んではいるけど家族に迷惑をかけるからそれは難しいと考えている。
この番組で特集されていたのは横浜市にある『めぐみ在宅クリニック』というターミナル在宅緩和ケアを専門でしている診療所(院長小澤竹俊氏)とその患者さんたちでした。
小澤医師は『患者さんは痛みの苦しみなどいろんな苦しみをかかえているが、もっとも大きな苦しみは、家族に迷惑をかけることの苦しみなんです。』とおっしゃっていました。
国は入院から在宅へと患者が移行するよう政策を進めていますが、都会ではまだいいかもしれませんが、武雄のような地方では難しいです。理由は介護サービスを提供する施設数や種類が限られています。訪問看護も24時間体制ではありません。老人同士の世帯や同居していても子世代が共働きであれば、介護力はありませんので、介護サービスの力を借りても、相当な負担(金銭的にも介護力としても)をしないと在宅では看れません。そしてそんな時代だと行政は家族に覚悟を促すことも必要です。また武雄には『武雄地区医療連携看護研修会』なる研修会を立ち上げています。今後介護施設も含めたお互いの顔が見えた連携体制が取れればと思っています。
また緊急の場合、必要に応じて入院できる病院があることも必要です。『めぐみ在宅クリニック』もすぐ裏にもしものときに入院を引き受けてくれる病院があります。武雄ではそのようなときに引き受けてくれていたのが武雄市民病院でしたが、今後はどうでしょう。在宅療養支援診療所であるかいぼー医院としても不安です。後方支援病院がないと患者さん、家族、そして私たち医療・介護サイドも安心して在宅で療養(診療)はできません。行政は二次救急医療だけでなく、その点(ターミナル)も視野に入れた体制づくりをお願いします。
在宅の患者さん自身はある程度覚悟を持って在宅療養に入られますが、家族には戸惑いがあります。
32歳の末期がんの男性。病院や家族の延命治療への説得を振り切って自宅に帰ってきました。死を迎える息子にどう接していいか戸惑う親。息子はそんな自分を受け入れて欲しいと望んでいました。
彼は日記にこのようなことを書いていたそうです。(僕の記憶なので、まったくその通りではありませんが。)『僕は自分の部屋から外の景色を、空を見ている。ここ(家)だったらトイレをするのだって気楽だ。いつも両親が壁の向こうにいてくれる。もし僕の状態が急変して、それに気づかなかったとしても、第一発見者は親だ。それが一番安心する。』
診療所でのカンファレンスでひとりの看護師が泣いていました。『自分はターミナルの患者さんを看てきて良かったと思ったことは一度もない。痛み苦しんでいる患者さんに対して、背中をさすったり、少しでも痛み苦しみが少なくなる体位にしてあげるくらいのことしかできなかった。いつも看護が終わって車に乗ると、しばらく泣いて、それから帰っていました。』
そこから話し合って、みんなの課題として浮かび上がってきた言葉は『逃げないこと』でした。
自分の無力さを思い知らされる現場。現場の人間は肉体的なつらさとともに心理的なつらさも味わって日々の仕事を努めています。現場を知らないひとにはわからないと思います。現場を見て、心の痛みを少しでもわかって政策を考えてほしい。イメージだけで行うことはしないでくださいね。
でも国民がそれを望んでいなかったら?・・・そしたらそれは国民の選択ですから仕方がありません。でも現場はそんな想いで仕事をしているということは知ってほしいです。
医療現場の崩壊はまったなしだと国会の首相答弁でもあっています。そして地域医療がとくに崩壊しているのです。
住民にそれを受け入れる覚悟を促すのか、それともなんとか今を踏ん張って今後に託すのか?難しい選択です。
そして行政も、そして私たちもこの現場(現実)から逃げないこと、です。苦しんでいる患者さんは常にそこにいらっしゃるのですから。
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