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20日の日に

NHKスペシャル『認知症 なぜ見過ごされるのか ~ 医療体制を問う』

を見たときから認知症について書かなきゃ、と思っていました。あの番組を見て、かかりつけ医としての自分は番組内での進行状況、内容に多少の違和感を感じながら見ていました。積極的に早期に認知症を発見することが重要なのか?

昨日、武雄地区医療連携看護研修会があり、テーマは『認知症患者の看護』で武雄市民病院のM総師長のお話しでした。Mさんのお話のほうがよっぽど納得がいきました。やっぱり僕はこの勉強会は好きです。今のところ看護師のための勉強会なので医師は僕ひとりで、独り占めしてごめんなさい(笑)。

かいぼー医院には僕が小さい頃から知っているおじさん(もう今はおじいさん)やおばさん(今はもうおばあさん)などが通院しています。そんな方も年齢を重ね、診療中にも、ちょっと認知症がありそう、と思うことはあります。でも本人の自覚がないのに、ちょっと認知のテストしましょうか、なんて言いにくいです。言われたら哀しいでしょう。

僕は、このひとは認知症だ、と確認することはなく、ただただお話しすることに努めています。

そんな僕の感覚にM総師長は同意してくれました。

人間は満足感を持って生きていたいと思います。できなくなったことを黙視して、残された機能を思い切り認めることで、充足した気持ちで生きていければ幸せだと思います。察知される事なく支えてあげることが重要なのだと昨日の研修会で納得しました。

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気づくことによる幸せ、不幸せと気づかない事による幸せ、不幸せ。人の感情は難しいですよね。同じ事を知らせても喜ぶ人もいれば悲しむ人もいれば。

だからこそ、かかりつけ医ではないですが、お医者さんに患者としてではなく、人間として知ってもらうというのもメンタルケアという位置づけで大事なのかもしれません。

おかげさまで健康なので、病院にはあまり縁がないのですが、家が近かったらインフルエンザの予防接種くらいでもいいからかいぼー先生の所に通うのになぁ^^

…お忙しいからかえって迷惑かもしれませんが(笑)
written by オオタニ / 2008.01.24 16:59
たいへん失礼な言い方ですが....
かいぼー先生も開業?(跡継ぎ?)されてから
人間性のあるお医者さんに戻られたのですか。
大学病院に仕事に行ってるときには、ずいぶん
心無い若い医者がいたと記憶しています。
お医者さんすべてに『赤ひげ先生』は求めませんが
少なくとも心ある人間であって欲しいと思います。
おじいちゃんおばあちゃんに心で接して欲しいと
願います。僕らももうすぐそうなるのですから。
written by ミヤ / 2008.01.24 17:27
オオタニさん。そうおっしゃっていただいてありがとうございます。もっと歳をとられてからでいいですから、ぜひかいぼー医院をかかりつけにしてください。話しが長くなって診療時間かかりますよ(笑)。って遠いですよね。僕がスタジアム内で診療するか。ってそれもできないですよね(笑)。
written by かいぼー / 2008.01.24 17:49
ミヤさん。どうなんでしょうね。僕はもともと学問的な人間ではなく、そして話し好きなのでもともとこんな感じだったと思います。優秀じゃない分人情で(笑)。
最初に受け持った患者さんは中年の女性で難病の方でした。ご家族からも見離され、見舞いもなく孤独な方でした。そのためか不定愁訴が多く、ややもすると医師、看護師からも煙たがられるタイプの方でした。僕は初めての患者さんでしたので、医療で彼女に貢献することはできず、ただひたすら話を聴くことに徹しました。ある夜、会話がはずんで珍しく笑われたりして2時間話をしてナースステーションに戻って20分後、見回りナースから呼吸が止まっているとのコールが。亡くなっておられました。表情は少し笑っておられました。
次に持った方は肝臓がんの方でした。普段はしっかりされた方でしたが、ときどきアンモニウム値が上がって肝性脳症になり不穏な行動をされました。ある日、点滴ルートを引っこ抜いて血を垂らしながらベッドサイドに立っておられました。部屋に入ると振り向かれたその表情。目から涙が溢れていました。何がそんなに悲しいのでしょうか。胸が締め付けられるようでした。しばらくして結局亡くなられました。深夜、大学病院の霊安室で葬儀屋さんが来るまでご遺体と2人で待っていました。全然恐怖感なんてないんですよ。むしろ話しかけてくれないかと顔を覗き込んでいました。
そんな感じで僕は医者としての生活が始まったのです。
たぶん普通の医師は純粋な気持ちで医療をしている(た)のだと思います。たまーに変なひとは確かにいますけど…ね。
written by かいぼー / 2008.01.24 18:04
お疲れ様です。私も昨日の番組見ました。
私の思うところですが、認知症を疑う患者さん本人に対する想いもありますが、その方をとりまく家庭環境に対しどう想うかも必要だと思います。家庭で寄り添う、介護をする家族も考えた場合、どのような対応がいいのか。認知症が進行した時、家族によっては「兆しがあると解っていて、なぜ早期の対応をしてくれなかったのか」と思われるケースも当然出てくると思います。私の父も二年程前に認知症を疑う様子がありました。それまで私の兄は父に対して厳しかったのですが、そのことを話してから、父に対する対応が変わりました。認知症が進行してから家族による介護に限界が生じた時、家庭を離れ、施設に入ることになるかもしれません。現実に施設入所者の家族の面会率はどうでしょうか?
早期に対応しても同様になるかもしれませんが、その間の期間、本人と家族がどう向き合って暮らしていくか。本人へ検査のこと、症状のことを伝えるのは、相手のことも考え心苦しいかもしれませんが、広くまた将来も視点においた場合、必要になることもあると思います(全てがそうかもしれませんが)。その場合に患者さん、あるいは家族の想いを考え、どのように説明を行うかが、医療人としとの優しさであり、責任かなと思います。
written by ゆうゆうゆう / 2008.01.24 23:00
ゆうゆうゆうさん。その辺りが悩むところですよね。だいたい診察には患者さんご本人だけでしょう。ご家族がいっしょだといいのですが。ですからどうかな?と思ったときに悩むんです。今は個人情報保護法もあって余計にやっかいです。その人の医療情報はその人の物なので、むやみに家族といえども本人の了承なしでは難しいときもあります。
昨日、ある医師と話をしていました。認知の方が肺炎になった。近くの病院は満床とのことで、では在宅で診ましょう、と言ったら家族が「家に引き取れません」とのことで、結果少し遠方の病院に無理を言って入院させた、と。
確かに認知があると早めにわかったほうがいいケースもあると思います。僕らとしてはそのようなときは早めにご家族同伴で来院していただいて相談していただければと思います。なかなか本人だけではこちらも切り出しにくい状況がありますので。
written by かいぼー / 2008.01.25 08:00

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