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今朝の新聞に、武雄市民病院が民間移譲される場合はその候補先病院がすでに存在することが記事になっています。
ごく一部のひとたちだけで話し合われ、市民病院に働くスタッフや、もちろん地元の武雄杵島地区医師会にもまったく話されることなく進められ、最近いきなり公然とした話として出てきました。市側は独立行政法人化するか民間移譲するかは今後の話し合い次第という姿勢ですが、この時点で具体的な病院がすでにあるというのは驚きです。不信感すら持ちます。
武雄杵島地区医師会は民間移譲には現時点では絶対反対です。現時点では、という理由は後々まで読んでいただければわかります。
そこで昨夜、副市長以下市役所職員と武雄杵島地区医師会幹部で話し合いの場を持ちました。市側は主に副市長が、医師会側は会長と僕が主に話をしました。
そこでもっとも大きな視点のズレを感じたことをまず書きます。現在行われている市議会でもこの視点から論じられていることはまったくなく、昨夜僕が話をしたときも副市長はその視点からこの事柄を考えたことはない素振りでした。
その視点とは、佐賀県南部医療圏の公立病院連携の中での武雄市民病院の役割です。
そして市民の立場で言えば南部医療圏の話だけではありません。武雄市北部や西部は佐賀県西部医療圏、北部や東部は佐賀県中部医療圏にお世話になる可能性もあります。限られた医療資源の話をするときは市単独の事情のみで考えてはだめで、車で30分圏内の広域で医療圏を考え、その中で役割分担、連携をして医療が完結できるように考えるのが現在のこのような医療問題の考え方です。今朝の新聞で第5次佐賀県保健医療計画で、周産期医療に関しては車で1時間圏内で考えてあるじゃないですか。
ほいほいと民間企業を誘致するのとはまったく違う問題なのです。
僕はこの常識が武雄で通じないならとても哀しいことだと思います。樋渡武雄市長が冷静に物事を考え、正しい結論を出される事を望みます。
またこうも言われました。「武雄市民病院に関しては少しの赤字も認められない。」
病院関係者のみなさん。この発言どう思います?僕ら民間ですら赤字で苦しんでいるところも多いのに、公立病院がちょっとの赤字でも許されない発言はあまりにもとほほ・・な感じです。そこまで言うのなら、武雄市の行政において他にはびた一文ムダはない、と言い切りますか?
そして、では
武雄市民病院の何が不採算だと思いますか?(返事なし)
公立病院と民間病院(特に現・武雄市民病院と最先端医療を行なう民間病院)の違いはどこですか?(返事なし)
とにかく何も検証がきちんとなされていません。
ただ赤字だから売る。先を急ぎすぎです。
まずは何が不採算なのか。そしてそれは解決できる問題なのか。また近くの公立病院との再編、統合あるいは役割分担することによって効率化を上げ採算性をあげることは可能なのか?その際の経営形態はどうするのか?(←ここまできて初めて民間移譲も視野に入れた話となります)
現時点で民間移譲の話しがでてくるのはとても不自然で間違った話なのです。
僕は佐賀県医師会の医療連携委員会のメンバーのひとりとして約2年半の間、県内の医療連携について話し合ってきました。おそらく武雄市役所サイドの誰よりもこのことは考えてきました。なのにほんのこの数週間でこの連携案をまったく無視した、それもその必要性を真摯に検証されることなく、武雄市民病院の民間移譲の話しが僕の地元から出てきたことは本当にびっくりです。
最初の段階から話をしていただいていたら僕ら地元医師会も建設的な実のある話し合いができたのに、と残念に思います。もちろん時間はかかりますけどね。だって広域の話になりますから。しかし地域医療福祉の向上には間違いなく貢献できる連携ネットワークの構築ができるはずです。
ということで最初から仕切り直しをしませんか?!(^^)!
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