| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 |
武雄市行政問題専門審議会で、市民病院を今後どうするか、について話し合われています。不思議な事に地元医師会メンバー抜きで。このことについては佐賀県医師会も非常に問題視しています。また、いきなり出てきた独立行政法人化か民間移譲か、の話に市民病院の職員に動揺が走ったとの話も聞きました。ある方のブログに載った院長発言がその動揺に輪をかけました。武雄はつくづくブログの影響は大きいなぁと実感した事柄でした。全くヤル気のない部門を切り捨てるのと、一生懸命働いている部門を切り離すのは意味が違います。市民病院を市から切り離すのが正義だとおっしゃっている方々はどんなにか厳しい病院経営の中、しかも市から不採算扱いをされながら、彼らが厳しい倫理観を持って医療にあたっているか、その重さを理解しているのでしょうか?赤字だから彼らを切り離そうなんて軽々しく財政の問題だけで切り捨てられるほどこの問題は軽くはありません。病院問題を語るとき、民間移譲が正論だと簡単に語る方がおられるようなので一言申しておきます。医療行政は地域行政にとって、行政サービスの観点からも、重要なもののひとつです。しかも一度失敗したら取り返しがつかない可能性も高いので慎重に行うべきことです。
ただし、理念の話ばかりしても、現実が許さない状況にあるのなら、果たして本当にそうか、ということで、武雄市民病院の不採算なところを検証してみようと思います。おそらく市議会でもあまりやられていない部分も多い論議だと思います。
○病院経営はスピードが勝負です。私たち民間は医療制度が変更されるときすぐにそれに対応しているのですが、市民病院は変更するのに議会の承認を得なければならないことも多く(特に予算が伴うことは)、後手後手になってします。(経営を独立化する必要がある)
○専門性の高い職種にもかかわらず、市のローテで人が移動している部分がある(隣町の大町町立病院は変わらないので事務方もスペシャリストです)
○民間に比べて人件費が高い、あるいはムダな人件費もある?(経営を独立化して採算の合う人件費および要員にする)
○結核病床を持っている(佐賀県西部に唯一の結核病床としての責任感を持って行っていたが、病床の利用率は低く、かつ平均在院日数にもカウントされてしまい不利(←カウントされるかどうかは確信は持てませんが、そのような話を聞いた気がします。そして本来なら周辺自治体からも補助をもらいたいところでした⇒廃止が決定)
○立地条件が悪い(上記との関連があるのですが、もともと前身が結核療養所だったため、町の中心部から離れています。)
○医師の人事が大学の都合に左右される。(現在の武雄市民病院の場合、脳外科と循環器内科は常勤が望ましい。必要な医師スタッフの確保を市と病院が一体となって大学と交渉する姿勢がもっと必要だったのでは?)
○採算をとろうと思えば平均在院日数を減らすこと。民間ならばここを徹底的にやってくる。しかしそのため、本人や家族がまだ入院を希望しているのに、退院させられ、介護力のない家庭(独居や高齢者のみの世帯)では医療難民化、介護難民化する。おそらく民間移譲すれば、この部分が問題になります。民間は高い報酬が期待できる急性期の疾患は喜んでやりますが、このような弱者に優しい医療を民間でするには今の医療環境では報酬の面で厳しいのです。おそらく切り捨てられます。また武雄にはその退院させられた方の受け皿となる施設の数は少ないです。←公立病院が必要な部分)
○市内で発症するある程度幅の広い疾患分野に対応しようとすると不採算性は増しますが、市民のニーズに合わせると止むを得ないところもあります。(⇒何かに特化する場合は、武雄の場合なら佐賀県南部医療圏の中で、特に周囲の公立病院との兼ね合いの中で役割分担あるいは再編、統合を考える。民間移譲する場合も、そのニーズに見合った経営をしてくれるところを検討する。)
今回の件で一番疑問なのは、なぜこの問題を話し合うのに地元医師会が蚊帳の外だったのか、という点です。話し合いがつきそうにないから?実際、武雄杵島地区医師会はこの件につきましては反対表明しました。しかし、それはまず手順がおかしい、ということでです。結論ありきで、しかもかなりの短い期限を切られてでの話し合いは筋論としておかしい話しなのです。
まずは公立病院として市民にとってどうあるべきなのか。また周囲の公立病院、つまりは行政枠を超えての再編・統合の話を進め、それでもダメなら民間移譲も、という話で一朝一夕に決められる話しではないのです。
そしてこの件については現市長の前からずっとあった話で、現市長の責任ではありません。これまでにしておかなければならなかったのに、ずるずるとなされてこなかったテーマでした。むしろ今回、この話が急浮上したことで話し合いの土壌ができたと思っています。
結論ありき、では困りますが、住民にとっての公立病院のあり方についてきちんと手順を踏んで話し合っていけば、必ず良い方法はみつかると思います。
武雄市民病院はヤル気のある病院なんです。そのヤル気のあるスタッフを勇気づけられる方法を探りましょう!
固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)