ある医師のブログをご紹介します。一般の方々は医師がどのような環境下で仕事をしているかをご存知ありません。医師について一般的なイメージは、『お金を稼いで、ぜいたくな生活をしている』というところですか?政府も医療機関にはまだまだ経済的余力があると見て、来春の医療法改正ではさらなる診療報酬の削減を言います。小児科、産婦人科、そして今回は勤務医の激務についてはマスコミも取り上げ、少しは、少しは改善しようという試みが診療報酬上は見えますが、所詮小手先。現場のことを本当には理解できていません。
さて、今回の話は勤務医の話ですが、しかし、実は開業医でも在宅で重症患者さんを抱えて診ている医師は同じような状況です。以前、このブログにも書きましたが僕の知り合いの先生は在宅で2人の昼夜を問わず頻繁に呼ばれる患者さんを持ち、結果、ご自身が発作性の心房細動を起こされ、深夜自分で救急車を呼んだ、ということがありました。一歩間違えば突然死もありえた話です。そして在宅にそのような患者さんを抱えているので入院はせず、外来に通院しながら往診は対応されたということです。危険な話です。
真面目に在宅医療をしている先生ほど心身ともに磨り減る思いで仕事をし、体調を崩す危険を侵してでも頑張り、しかしそのことに対しての責任の重さや過酷な労働状況が判断されることはなく、ただ責務は押し付けられ、そして診療報酬の減算の中で経営的にも喘いでいるというのが現状です。
現在の厚生労働省と財務省のやり方が続けば医療現場は崩壊の可能性が高いと思います。
『犠牲』
身近な医者を、2人亡くしています。
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一人は約10年前。
当時30代の、先輩医師です。
研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。
たまにご連絡を下さる時は、
決まって深夜2時3時のメールでした。
学生時代は体育会でご活躍された先生で、
人間?と思いたくなるようなタフさと、
ひょうひょうとした笑顔を併せ持った
爽やかな先生でした。
大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて
ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。
外野席で、ビールを飲みながら
ハンバーガーとポテトをほお張って
みんなでひゃあひゃあ言っていたら、
先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。
その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。
術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、
0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、
他の医師が見ていました。
翌朝、出勤してきた同僚医師が、
医局で倒れている先生を見つけた時には
既にお亡くなりになっていたそうです。
葬儀には、婚約者の女性は
出て来ることができなかったと、
後で聞きました。
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今度は、友人医師を亡くしました。
彼女も、30代です。
同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。
元々、一人が過労になるような労働環境ですから、
多くをお話しする必要はないでしょう。
一人が入院・休職しても、現在の医療事情では
代替要員は派遣されませんので、
残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。
緊急opeのある科の医師で、
毎日遅くまでopeをした上に、
夜中も容赦なく呼び出されていました。
「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」
と、お互い言い合っていたのに・・・
その日、彼女は当直でした。
翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると
彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。
大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が
何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。
その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、
入院先も変えた上に、退職されてしまいました。
残った同じ科の先生たちも、
全員がご自分を責め続けています。
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二度と犠牲者を出したくありません。
どうしたらいいでしょう。
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コメント
コメント一覧
読んでいて、なんだか胸が詰まってきて、辛かったです。
30代って、ちょうど私と同じ世代。(年バレバレです...)
お医者さんとしては、若手?なんですよね。
お医者さんは、一番自分に厳しいんだと思います。
私の出会ってきた先生達は、とてもいい先生だっただけに、
今頃は元気にしてるのかと、ものすごく心配になりました。
入院中も、毎日様子を見に来てくれたし、術後すぐの時、あまり声をだせなかった時、耳をこちらに近づけて聞いてくれたり、一生懸命見ようとしてくれました。
そんな先生だから、頑張りすぎてないかなと。
本当に、労働環境が良くなって、こういうことが起きないようになってほしいです。
現役でバリバリ仕事をなさってる
方たちが亡くなられるのは本当に
つらい事だと思います。
私も30代の頃会社で毎年1~2名
程が心労や過労で亡くなってました。
今も思いますが、責任感のある人ほど
無理をして離脱する結果になります。
考えてしまいますね~。
現場でそのような労働環境をマネジメントしてくれる人はいないんですよ。
一律に「医師は・・・」という言い方はしないでほしい。いろんな医師がいるでしょう?
過労が重なって、悲劇が起こる、って事はあるのでしょうね。
悲しい事ですけど。
もうこんな事は、二度と起こって欲しくないです。
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