昨夜NHKスペシャルでポアンカレ予想とそれを解決したペレルマン氏についての番組があり、興味深く見ました。ペレルマン氏は最後まで姿を見せることはありませんでしたが、数の世界にのめりこんでしまった頭脳の世界にとても魅かれます。もちろん僕はそんなになれやしませんが、彼はもう現世ではない世界に入り込んでしまったのでしょう。数はつきつめていけば神の世界にたどり着くのです。
絶対音感を持っている人は世の中の音すべてが音階で聞こえるという話ですが、数学者も世の中の現象は数式で見えるそうです。
番組を見ていて、以前本で読んだ数学者、ポール・エルデシュのことを思い出しました。この人もまったく世間一般のことに興味はなく、定住せず、世界中を放浪し、古いブリーフケースには替えの下着とノートのみ。ある問題が思いつくと、その問題を解くのに現在の能力がちょっと足りないレベルの人のところに場所を問わず時間を問わず電話をかけたり現れたりして、「君の頭は営業中かね?」と言って問題を出す。その問題を解くことでその人の能力がアップする。エルデシュの唯一のライバルは、美しい証明を独り占めしている「神さま」だけだったそうです。僕が読んだその本は
『放浪の天才数学者エルデシュ』 ポール・ホフマン著 平石律子訳 草思社
です。エルデシュが自分のために残した墓碑銘は、
やっと、これ以上愚かにならずにすむ。
でした。
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