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Ressarさんが新潟中越沖地震についての感想を述べてくれました。阪神淡路大震災の時、私の伯父は兵庫県知事でした。初動が遅れた、とマスコミに叩かれ、胸を痛めた思い出があります。僕らはテレビで映像を見ていましたが、その現場にいる人たちはライフラインを絶たれ、お互い連絡が取れず、自分で見えている範囲のことしか確認できず、状況把握はまったくできない、という状況があるわけです。伯父はその後1ヶ月間、県庁に泊り込み、その後の在任期間も震災からの復興にすべての力を注ぎました。その時の震災の教訓から以後の震災における自衛隊派遣要請の手順など法律が見直されました。

あ、前置きが長くなりました。Ressarさんのメッセージをご紹介します。

 

こんばんは。
こちらも今、すごい雨です。

新潟・長野での大地震・・・。
被害がすごいですね。

記憶に新しい、3年前の新潟中越地震を思い出します。

元主治医が長野に住んでいて、直接的な被害はないようですが、電話がつながりにくくなっているようです。

亡くなられた方、けがをされた方、やはり災害弱者と呼ばれるお年寄りの被害が多いようです。
高齢者を抱えた身として、また障害を持ったものとして、災害は非常に我がごとのように感じます。

もし、今ここで地震が起きたなら。
私は生へのあきらめを抱くでしょうか。
一人では何もできない。歩くことも、助けを呼ぶことも、一人では息をすることで精いっぱいなのです。
誰もが大変な状況である中、障害を持って災害を乗り越えることは、普段を生きること以上に困難がつきまといます。

みんなが被災者。
みんなが大変な状況である中、障害者が生き抜くためには、多くの困難と助けが必要です。
それを同じ被災者たちに求めるのは、酷というものです。
自分を守れない人間に、他者を家族を守れるでしょうか。
心配をするだけで、動くこともできないのに。

私は、ボランティア時代、災害ボランティアにも携わっていました。地元の救命士さんと一緒に救命の資格をとり、市民に救急法を普及する活動も行ってきました。
それは、阪神淡路大震災の教訓からだと、救命士の方は、私に教えてくれました。
災害のとき、消防署はパンク状態になり、小さな火災などは見過ごさなければならなかった。
近所の方に消火活動を依頼し、自分たちはもっと大きな災害地域に向かわねばならなかったと。
そのときの助けられなかった命、それが悔しいと。

だから、地震や天災のとき、頼りになるのは、消防署の隊員たちではなく、自分であることを一般市民にも知ってもらいたいと、私とともに小さな小さな会を立ち上げたのです。
今はもう解散して、そのとき集まったメンバーらが独立した会を立ち上げてばらばらになりましたが、私はあの時の救命士の方の教えを今も覚えています。

その救命士の方は、何度も私たちにこう言いました。
「大きな地震発生から数十分後、あるいは数時間後、必ず火災は発生します。その火災を止めるのは、消防士ではありません。瓦礫の中から人を助けるのも、救助隊ではありません。消防士も救助隊も、より被害が大きい地域に集合し、消火活動・救命活動を開始します。救助隊がそこへ到達するまでの時間、どうか近所同士で声をかけあい、助けだしてください。それは同時に、自分の命、家族の命を守ることにも繋がるのです」と。
それには、日ごろからの訓練や、近隣同士での付き合い、この家にはどういう家族構成なのか、お年寄りがいるのか、障害を持っている人がいるのか、子供がいるのか、知っているだけで、一人が欠けたとき、すぐわかる誰かが必要なのだと。

私は、災害救助ボランティアの最年少でした。
中学1年生のときです。
私は、救命士の方と、阪神淡路大震災の被災地を訪れました。
復旧までの時間、労力、人々の想い・・・。
はじめて触れた被災地の街。
特に印象に残ったのは、被災された障害を持った方やお年寄りたちでした。
助かっても、何カ月か後に、高齢者の孤独死が見つかりました。それも、震災によるものだと言われ、犠牲者はさらに増え続けました。

人々は、どうやってそれを、乗り越えていくのでしょう。
人が人とのふれあい、つながり、いのち。
肉体的にはとても厳しかったですが、本当にいい経験をさせてもらったと今、自負しています。

講習会のときは、地元の消防署から訓練用のレサーシアン(人形)をとりに行き、救命士の方と運びました。一体60キロもあるのです。
赤ん坊の人形も15キロ、子どもで30キロ。
自分の体重よりも重たいそれを必死で運んでいました。
今思えば、無茶なことばかりしたと反省しています。

私は、阪神淡路大震災のとき、まだ5歳でした。
そして、弟はまだ生まれていません。だから、彼は大きな地震を経験してはいないのです。
いくら、口で壮絶さを教えても、実感として沸いてこないのです。それは仕方のないことなのかも知れません。
でも、知っておいてほしいのです。知らなきゃだめなのです。
自然の怖さを。そして、自然を前にして、人間は無力であることを。
あの時・・・祖母がかばってくれて、私はかすり傷一つ負いませんでした。隣で祖母が寝ていなかったら、もしも、あれが病院だったら・・・かばってくれる人がいなかったら。
祖母には、感謝しています。

今日、近畿でも夕方、震度32の地震がありました。
母があわてていましたが、私はあっさり、大丈夫大丈夫といっていました。災害訓練で鍛えられたのです。
真っ先に火の元を母に確認してもらい、静かにしていました。家が崩れたら、もうそのときです。
父は、今日は仕事。弟も遊びに行っていていませんでした。
すぐに、祖母に電話をして大丈夫か確かめると、祖母も気丈なもの。
「大丈夫や。おばあちゃんとこは、団地やけど、あんたとこは木造やから、すぐあかんな。」と笑ってましたが、この人も戦争を経験してきた人です。
地震の怖さも十分わかっています。
覚悟も・・・できているのでしょう。自分が思うように動かない体になってからは、余計に。


救命士の方に、いつも言われていました。
「前へ一歩行く勇気。それがあれば、どんな状況下だって、人命救助はできます。」
人が倒れていても、酔っぱらいか、何か危ないことに巻き込まれたくなくて、救命の知識があったって、人は避けようとします。
私だって、そうでした。
心肺蘇生術も、もし行わなかった場合の生存数もわかっているのに、大勢の人が集まり取り囲んでいる前に、一歩前に行く勇気がなく、そのまま通り過ごしたこともあります。
でも、その救命士の方の言葉で、はっとさせられました。
一歩前に行く勇気さえあれば、助かる命がある。
そう教えられたとき、自分はなんて愚かだったんだろう・・・助けられる命を、遠め越しにみていただけの、卑怯な人間に代わりはないと・・・。

救命士の方に出会ってから、私は一度だけ、ボランティア帰り、倒れていた一人の男性を助けたことがありました。
もともと障がいがある方だったようで、てんかんの発作のようでした。自転車で倒れられ、幸い頭部は保護帽で保護されていたので、打ってはいませんでしたが、動けないようだったので、意識を確認し、救急車を要請しました。
そのときに、意識を確認しようと前へ出たとたん、その光景を黙ってみていたやじ馬の一人が、「あんた、下手に触らん方がええで。」「動かしたらあかん。」とどこからともなく声がかかりました。

私はいつも財布に携帯していた救命の講習を受けた受講証を取り出し、周囲に見せました。
それきり、周りは何も言わず、私がすることを静かに眺めてました。
プレッシャーです。みんながみている前で、やることを一つ一つ確認されているようで。
でも、必死だったんです。この目の前の人を助けることだけで。
私は救命士の方に学びました。
「心肺停止のとき、それが道路や階段だった場合、まずは自らの安全を確保し、それから患者を安全な平らなところに運んでください。動かして悪くなることを心配する人がいるが、心肺停止より悪くなることはありません。それよりまず、自らの安全を確保してください。」と。
幸い、その方は意識があり、けいれんの発作の後のように、口から泡を吹いていましたが、それも間もなく収まり、救急隊員に後を引き継ぎ、帰りました。
後日、救命士の方から呼ばれ、消防署に行き、その方は早急な対応のおかげで、一命をとりとめた、と感謝状をいただきました。

はじめての人命救助でした(と言っていいのかどうか・・・)
もう、これからは二度とは来ないので、ここで自慢しときます!笑
いい思い出です。
その救命士の方は、10年間務めた現場を後に、今は東京の大学院で、「児童虐待に消防ができること」というテーマで取り組んでおられます。
私は、パワフルで、エネルギーギッシュで、情熱の塊のようなこの青年を、とても尊敬しています。
いい人に出会えて、しあわせです。


新潟、今も余震が続いているようです。
明日朝起きて、被害が拡大していないことを、祈ります・・・。
今差し迫った問題は、さっきから鳴り響いている雷・・・
怖くて怖くて、泣きそうになっているのですが、お父さんはもう寝てて起きない・・・となりのお母さんも弟ももうお休み中・・・。
ひとりで戦います、恐怖と・泣
かみなりだけは・・・いや・・・。。

 

 

Ressar

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