如蘭塾
設計者は遠藤新(えんどう あらた)。
そして
武雄温泉楼門
辰野金吾設計。
遠藤新が東京帝大建築学科を卒業した年に辰野金吾が設計した東京駅が完成しました。その翌年に遠藤は『東京停車場と感想』という題で辰野が設計した東京駅に対しての批判を新聞に載せています。そしてこの批判は、辰野を頂点とする当時の建築アカデミーの逆鱗に触れたそうです。
そのころに辰野は武雄温泉楼門の設計もしています。
遠藤はその後、フランク・ロイド・ライトと出会い、旧帝国ホテルや旧甲子園ホテルそして自由学園などを設計します。
羽仁もと子・吉一夫妻の教育理念も大変興味のあるところですが本日は端折りまして(笑)、この自由学園の理念を手本にして作られた如蘭塾もまた、遠藤新による設計。そして九州で遠藤設計とわかっている唯一の建築物です。
以下は1995年に井上一夫先生が新聞に書かれた文章からの抜粋です。
『辰野が設計した武雄温泉楼門・新館は、全国から良材を求め、日本最大手の清水組が当時の最高レベルの木工技術で施工している。
一方、遠藤の如蘭塾は、地場の木材を使い、地元業者の松尾組(現・松尾建設)が施工。華美に走らず、質素な建物で「用を形に転ずる」遠藤の哲学が生きている。』
遠藤新と辰野金吾。この2人の設計した建物が武雄の町にあることをクローズアップすることも町づくりの題材のひとつになりそうですね。
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