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昨日は『平成18年度 武雄中学校自主公開授業研究会』がありました。自主公開の研究会をする中学校は県内では武雄中学校だけだそうです。校長先生はじめ先生方のヤル気が感じられます。
テーマは『指導と評価の見直しによる基礎・基本の徹底』でした。
プログラム最後にシンポジウムがあり、小・中・高から一人づつ先生が出席されてて、高校からの先生が同級生だったので聞きにいきました。
聞いてて改めて気づかされたのは、「先生という仕事は、子供たちを導いていくこととともに、どう上手に評価するか、ということが重要な仕事なのだなぁ。」ということです。
人を評価することを生業にするのなら、自分自身がものすごく謙虚でなければならないだろうなぁ、と思いながら聞いていました。
そんな中、最後に教育センターから来られていたシンポジストの方が一人の方を紹介されました。
その人の名は大村はまさん。すでに昨年の4月に98歳で亡くなられています。半世紀以上、中学校で教鞭をとり、定年退職後も『大村はま国語教室の会』を結成し、日本の国語科教育向上に努められたのだそうです。
授業で同じ教材は2度と使わなかったそうです。理由は、同じ教材を使うと、前の生徒と比較してしまうから。
少し不安で、少し謙虚な気持ちを持って授業にのぞむのがいい、とおっしゃっていました。
その大村はまさんが亡くなる前、最後に作られた詩が『優劣のかなたに』という詩だそうです。
この詩を聞いて感動しました。
まさに彼女がライフワークとしておっしゃってこられた、生徒を比較せず、ひたむきに教え、そして学ぶことの真骨頂が表現されている詩です。
ぜひみなさんにも紹介したいと思いました。以下、全文を載せます。教育現場で最後の3行のような環境が作れれば最高だ、と思います。
優劣のかなたに |
| 大村 はま |
優か 劣か
そんなことが 話題になる,
そんなすきまのない
つきつめた。
持てるものを
持たせられたものを
出し切り,
生かし切っている
そんな姿こそ。
優か劣か,
自分はいわゆるできる子なのか
できない子なのか,
そんなことを
教師も子どもも
しばし忘れている。
思うすきまもなく
学びひたり
教えひたっている,
そんな世界を
見つめてきた。
一心に 学びひたり
教えひたる,
それは 優劣のかなた。
ほんとうに 持っているものを生かし,
授かっているものに目覚め,
打ち込んで学ぶ。
優劣を論じあい
気にしあう世界ではない,
優劣を忘れて
持っているものを出し切っている。
できるできないを
気にしすぎていて,
持っているものが
出し切れていないのではないか。
授かっているものが
生かし切れていないのではないか。
成績をつけなければ,
合格者をきめなければ,
それはそれだけの世界。
それがのり越えられず,
教師も子どもも
優劣のなかで
あえいでいる。
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。
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