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あるいは僕は、「10年後の自分」式のキャリア構築に対して偏見もしくはコンプレックスを持っているのかもしれません。
医学部を受験するに当たっても、医学部卒業後の専攻科を決めるに当たっても、僕は、我ながら「何となく」決断を下してきました。
製薬業界への転職も、客観的にはそこそこ大事(おおごと)だとは思いながらも、流れに身を任せるようにあっさりとレールを乗り換えたような覚えがあります。
これまでの人生において、明確な目標を設定してキャリアを選択したという経験が僕には皆無なのです。
だからというわけではないのでしょうが、「小さい頃に難病にかかったけど名医に命を救われたので自分も医師を志した」とか、「いかなる名医でも治療できる 患者さんの数は限られているが、画期的な新薬の開発に貢献できれば間接的に多数の患者さんを救うことが出来るから製薬会社に勤めようと思った」といった類 型的な職業選択動機を口にする同業者に対しては斜に構えてしまうようなところが僕にはあります。