「ゴールデンウィーク」を各地方ごとにずらす、という“画期的”なアイデアですね。鉄道や高速道路のラッシュは緩和されるでしょうし、ホテルの予約も取りやすくなる、一見とても良いアイデアのようですが……残念ながら私は蚊帳の外です。なにしろ勤務医、大型連休なんてものがあったら高確率でその中に当直がもれなくついてくる身分なのです。昨年のゴールデンウィークも5月3日が当たりましたし、昨年末〜今年の正月では見事に元日出勤。だから「休暇分散」をされたらそれにつれて私の休日出勤も移動するだけ(休日が増えたらそれにつれて出勤が増えるだけ)、なのです。
で、もしも私が一般の人(連休が「連休」である人)だったら、と考えてみました。これだったら家族旅行に関してはメリットがありそうです。今まで「どうせ混んでいるから」と予約にトライすることさえあきらめていたところにアクセスしてみたくなりそうです。で、そういった人が多かったら、結局「勝ち組(人が集まるところ)」はますます勝ち、そうでないところはますます閑散とする、になるのかな(ディズニーランドは一杯だったから、他に行こう、の人がディズニーに行ける確率が高まりますから)。
だけど、そもそも「ゴールデンウィーク」「お盆」「年末年始」に“民族大移動”が起きること自体が「問題」なんじゃないです? 「人が休むときにしか休めない」というのは、休暇事情が貧困な国である証明なのですから(「人が休むときにも休めない」のは「貧困」ではなくて「残酷」ですが……って、私(私たち)のことでもある?)。
たとえば「必ず年に2回は有給休暇を連続1週間ずつ取る」を日本中で勤務者が全員やったら、これはみごとに真の意味で「休暇分散」になりません? 全国民が同じ週に有休を取るとは思えませんから。「他人がしないことはしたくない」「他人の目(評価)が気になる」……だったら強制化しましょうか。「有給取得率が60%未満の企業には、罰金」「有休を取得したことにして実際には勤務をさせていることが内部告発でばれたら、人事責任者と社長が収監」くらいにしたら効果があるように思います(一部の企業で社員に有給消化を義務づけていることは知っていますが、まだそれは少数派ですよねえ)。
子供の学校? 親に連れられての旅行で1週間くらい休んだら、命にかかわります? 「皆と違う行動をする(子供にさせる)のはいやだ」……そもそも「他人と一斉に同じ行動、はやめようよ」が「休暇分散」のキモでしょうに。
……で、私は……だれか私の休日出勤を替わってくれません?
人気ブログランキングに参加中です。励みになりますので、クリックをよろしく。
固定リンク
|
コメント (2)
|
トラックバック (0)
旅の土産話です。
上高地で川沿いをうろうろしていたら、幹の途中から先が枯れている木が目立ちます。聞くと、サルが樹皮をかじってしまって、そこから先の枝が枯れてしまうのだそうな。それもヤナギの一種だけ(たしかエゾヤナギと言われたかな?)に限定だそうです。道ばたにそのサルがかじった樹皮が散らばっていましたが、皮の内側をこそげ取っています。樹皮の内側の色は黄色で、見るからに苦そうです(漢方薬に使われる生薬でも「黄」がつくものには苦いものが多い(それもひどく苦い)のが特徴です)。サルは苦みが好物?
ところで、「ヤナギ」「樹皮」と並べたら「サリシン」「アセチルサリチル酸」が私の頭から出てきます。(「柳を囓る」) もしかしたら歯痛や頭痛持ちのサルが薬効を求めて柳の樹皮をかじっているのかもしれません。「必須栄養素が含まれている」のかもしれませんし、単に「その味が好き」なだけかもしれませんが。
……そういえば「アセチルサリチル酸」って「サ」も「ル」も含まれていますね。サルのためのお薬?
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
数日間ですが、上高地でのんびりしてました。十数年前に初めてこの地を訪れて以来「また行きたい」とずっと思い続けていましたが、天地人の条件がすべて揃って、やっと望みが叶いました。梓川の川音とウグイスやアオジの鳴き声を聞きながら、川の近くを散策したり部屋でぐうたらしていて、しっかりリフレッシュができました。
有名観光地だから携帯はつながるだろうと思っていて、それでもオフだから投稿頻度は落とそうかな、なんて思っていました。行ってみたらたしかにドコモもauもつながったのですが、パソコンをネットにつなぐのに使っているイーモバイルが圏外だったのは計算違いでした。ただ、それならそれで、ネットとは完全にオフの生活をしよう、とあっさり決めてしまいました。まあ、何をどう決めても「手持ちの環境ではネットには接続できない(ブログに投稿できない)」ことは動かしようがないので、あとは自分の気持ちの問題だけなのですが。ただ、「旅に出ます、探さないで下さい」の予告ができなかったことがずっと心残りではありました。
さて、戻ってきた“下界”は暑いですねえ。この暑さに負けないようにこれからまたブログの記事を書いていきます。さぼっていた執筆の再開、読者の皆さんとの再会、です。(本稿は、松本駅でアップ作業にトライしてみました)
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
乗っている駱駝が暴走を始めたら、旅先で内戦が勃発したら、乗っている小型飛行機の操縦士が突然意識不明になったら、乗っている大型旅客機が墜落し始めたら、ジャングルで道に迷ったら、UFOに接近遭遇したら……さまざまな「生命にかかわる旅先でのイフ」に対する対応法が載っている本です。その中には当然医学的なものもあるので、それをちょっとここで紹介してみましょう。
「タランチュラに噛まれたら」……映画ではよく「恐怖の対象」として描かれますが、タランチュラは普通は人間を襲わないそうです。また、猛毒を持つものが何種類かいますが、毒を注入するのは二咬み目(最初のひと咬みは「ドライバイト」と呼ばれるそうです)。ですからタランチュラに出会ったときの最初の対応は「パニックにならない」。それから、何か(手以外)でつついて追い払うことだそうです。
「サソリに刺されたら」……サソリの毒も基本的には低度〜中程度なので、こちらでも最初の対応は「パニックにならない」。激痛はありますが、死ぬ確率は低いからです(ゼロではありませんが)。
「吸血ヒルに食いつかれたら」……吸血中のヒルを引っ張ったり焼いたりすると、ヒルが苦しんで吸い込んだ血液を吐き出し、ヒル体内のバクテリアが人間に体内に注入されることがあるそうです。だからヒルの吸血口(体の細い方)を指で横に押して皮膚から外し、それから吸盤(体の太い方)を指ではじいて外すのだそうです。怖いのは、「ヒル症(ヒルが鼻や口に取り込まれて起こる病態)」だそうです。ハナビル(Dinobdella Ferox)は動物の気道を好み、下手すると窒息です。こいつに襲われて、まだ自力で息ができるならやることは「アルコールでうがい」。蒸留酒を水で半分に割ってそれでうがいをしてヒルと一緒に吐き出す、という手段です。うっかり肺に吸い込むと、アルコールだけではなくてヒルも入り込んでえらいことになるそうですが。
「手足が切断されたら」……まず一番に行なうべきは「止血」です。それも動脈からの出血に対して。動脈の断端を指で押さえ(あるいはつまみ)、ついで止血帯。それから血管の端を糸で縛る……って、書くのは簡単ですが、手足のどれかが切断された状態でこれができる人はどのくらいいるのかしら。本人は痛みと出血でふらふらでしょうし、脇に誰かいても、それが外科の素人だったらここまで冷静にできるかどうかはわかりません。ただ、なんとか止血ができたら次にするのは、切断されたものの処理です。上手くやれば接合ができるかもしれませんから。“ブツ”を拾い上げて洗い、ビニール袋に入れてからクーラーボックスなどで冷蔵(冷凍は不可)。すぐに病院に持っていけば、6時間以内なら接合ができるかもしれません。
正直、旅に出る前にこんな本を読む必要があると断言する人がどのくらいいるかわかりませんが、話の種にでも読んでおいたら、「いざというとき」には少しは役立つかもしれません。できたらこんな怖ろしい状態にならないように予防した方が良いのでしょうが。
書誌情報:『
この方法で生きのびろ! ──旅先サバイバル篇』ジョシュア・ペイビン、デビッド・ボーゲニクト 著、 倉骨彰 訳、 草思社、2001年、1200円(税別)
固定リンク
|
コメント (3)
|
トラックバック (0)
私の親は戦前生まれなので、さすがに「陸蒸気」とは言いませんが、今でも平気で「汽車」と言います。私自身も小学生くらいまでは普通にSLに乗っていましたし、住んでいる地方の本線が電化されたのは昭和39年だったので(東京オリンピックと東海道新幹線開通の年です)、やはり普通に「汽車」と言えます。ですから自分より年上の人が会話の途中で「電車」や「列車」と言うべき所で「汽車」と言ってもツッコミは入れません。私より年下の人が言った場合には笑いながら「実際に乗ったことがどのくらいあるの?」くらいは言うかもしれませんが。
で、SLの客車のトイレからは、下を通りすぎる枕木が見えたそうです(これはさすがに私には記憶がありません)。そこにブツを降下させると枕木や砂利にぶつかって粉々になり、そのうち雨が降ったらどこかへ染みていく、という流れです。列車が走りながら立小便と野グソをしているような状況。ですから「停車中はトイレの使用を控える」が不文律でした。そんなことをしたら「出発、進行、ぴー」で汽車が行ったあと、プラットホームの直下にブツがぽつんと。で、不心得者が多いのかいつしかそれが便所に掲示されたり車内放送で言われるようになりましたっけ。
なんとも不潔な話ですが、それがかつての日本の真実の姿です。ですから東海道新幹線ができたときには、そのスタイルや速度だけではなくて「窓が開かない」「自動ドア」「給水器がある」とともに「トイレがタンク式」も「最新式の証拠」として大いに宣伝されました。
ただねえ、駅構内や都市部はともかく、田園だったらばらまいても良かろう、というのは間違った判断だと私は思います。人糞はたしかに貴重な肥料資源ですが(だから江戸ではその売買は利権として扱われました)、生でまけばよい、というものではありません。肥溜め(肥え壺)に蓄えて熟成させてからまくものでしょう(私の父親は子どもの時に肥溜めにはまったことがあるそうですが、中はとても熱いそうです)。
しかし、文明開化というのは、時に野蛮なことを平気でやるものです。岡倉天心の言葉を借りるなら、便所ではなくて文化の領域の話になりますが、西洋文明はその本性が“野蛮”なもののようですけれど。「西洋人は、日本が平和な文芸に耽ってゐた間は、野蛮国と見倣してゐたものである。然るに満州の戦場で大々的殺戮を行なひ始めてから文明国と呼んでゐる。」(『茶の本』岡倉天心)
人気ブログランキングに参加中です。励みになりますので、クリックをよろしく。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
昨年の新聞記事で、裁判員に交通費を支給するのに、新幹線二駅くらい向こうから呼ぶのでもJRの普通運賃だけで計算していた、という話をさっき急に思い出して、そこからさらに連想の思い出しをしました。
むかしむかし、青函トンネルはまだ未開通で青函連絡船が往来し、国鉄がJRになっていなかった時代のお話です。
とある公的病院に勤務していて「学会出張したいのですが」と事務に言うと、出張申請書に記入するようにといわれました。まあそれは普通のことですが驚いたのが、旅費の計算が「国鉄」オンリーだったことです。そのときは東京へだったのですが「もし北海道だったら?」と聞いたら「それも国鉄で行ってもらいます」。
今だったら、北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレスなどを思いますが、当時はまだそんなけっこうな列車の旅はありませんでした。B寝台が3段ベッドだった時代です(経験者はどのくらいおられるでしょうねえ。ちなみに私はB寝台の最上段が好きでした。低い天井で頭がつかえますが、ハシゴを登らないとのぞき込めませんから泥棒には一番強いと思っていたので)。
しかし当時本気で国鉄で北海道出張をしたら、往復だけで何日かかったんだろう? あっさり飛行機代を認めた方が、結局日程が短くできて“お得”だったんじゃないか、と今でも思っています。
人気ブログランキング(医学)に参加中です。励みになりますので、クリックをよろしく。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
ある資格更新のための研修を受けるために秋田に来ています、というか、さっき会が終わったので今から帰るところです。昨日は昼に家を出てこちらに着いたのは6時間後。身体が移動していようと静止していようと、ほとんど座りっぱなしというのは疲れるものです。今日もずっと座っていて、これからまたずっと座りっぱなし。もう私はうんざりしています。肉体は数日間の安静で廃用萎縮が始まりますが、精神は数時間でもうナニカが始まるのかもしれません。
さて、帰宅まで6つの交通機関を乗り継ぐことになりますが、どうか延着や事故などがありませんように。順調にいっても自宅にたどり着くのは真夜中ちょっと前の予定。順調にいかなかった場合のことは考えたくないのです。
私にとって秋田と言えば小田野直武です。知らない人が多いでしょうね。平賀源内・秋田蘭画と言えばわかる人もいるでしょうが、もっと有名なキーワードを使うなら「解體新書(初版)の挿絵画家」です。私自身も解體新書を読むことがなければ、この人の名前を知る機会はなかったことでしょう。人生の“出会い”って、不思議で素敵です。
しかし、せっかく秋田まで来たのに、秋田の何も見ていません。飯を食おうと駅の近くをうろうろしただけです(ついでに、松茸とオリーブオイルは相性が悪いことも知りました。そんなパスタを頼んだのが悪いのですが)。秋田美人もたくさんは見ていません。もったいないなあ。車窓から見た感じでは、なぜか山口県の宇部市とか山口市の雰囲気を連想しました。言葉は……地元の人とおぼしきグループで話しているのを聞いていると、ずいぶん歯切れが良くて他地方の人間が思う“東北弁”とはずいぶん違う印象です。また、駅前で「街の活性化のためにカジノを作ろう」というビラを渡されました。カジノを作ったらたしかに金は集まりますが、それは特定少数の人間の懐にはいるだけで地元の大多数の人にとってはただ治安が悪くなるデメリットが生じるだけではないか、などと思いましたが、もしかしたら「背に腹は代えられない」とそこまで秋田は追い詰められている(と考えている人がいる)ということなんでしょうか。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (1)