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「原発への攻撃、極秘に被害予測 1984年に外務省」(朝日新聞)
何種類かのテロ攻撃についての被害予測がされ、その中には、大量の放射性物質の流出によって急性死亡(って、何? 急性放射線障害による死亡者のことかな?)が1万8千人、というショッキングなデータもあったのに、それらは一切公表されなかった、という朝日新聞の特ダネのようです。
ただ、例によって「朝日の主張」が不明確。一体「何」が問題なの(朝日が何を一番の問題ととらえているの)でしょう。
記事の文面を素直に読むと「原発反対運動を刺激することを恐れて公表されなかった」ことが問題のようですが、それでもまだ記事の主張は不明確です。「原発反対運動」が存在するという社会のことか、あるいは「刺激することを恐れて」の意図の方か「公表されなかった」という行動の方か、が。
まさか「そういった研究をしたこと」を問題にしているわけではありませんよね。1980年代と言えば、「(当時の仮想敵国である)ソ連は日本を核ミサイルで攻撃する必要はない。通常兵器で各地の原発を攻撃してくるのではないか。それに対して備えはあるのか?」という議論があったのを私は覚えていますし、実際にイスラエルがイラクの原子炉を爆撃した事件もありました。だからたしか当時の原子炉保有国はテロ対策を研究するのが当然だったはず。
で、結局「自分たちに知らせなかった」ことを朝日新聞は問題にしたいのではないか、と私には読めるのですが、私が問題にしたいのは「外務省の研究が具体的な対策に結びつかなかったこと」です。せっかく「全電源喪失」まで想定しておきながら、それをもとに対策が全然できていなかった、つまり、研究者の自己満足のためにだけ税金が使われて研究レポートがまとめられ死蔵された、それが問題だ、と私には思えるのです。新聞は自分たちの飯の種のために特ダネが欲しいでしょうが、国民は事故が起きた場合の損害が少しでも少なければ、その「対策」が公表されていようと金庫にしまわれていていざというときだけ取り出されるものであろうと、とりあえずはどちらでも良いのです。問題は「減災」なのですから。
……実は、外務省だけではなくて、他のお役所でも似たような「研究」が並行して行なわれていて、同じように「死蔵」されていたりして……
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私がかつて大学で受けた授業では、「人口ピラミッドでは男と女の比率はほとんど1:1だが、出生数では男の方が女を明らかに上回っている。ということは、男の方がたくさん生まれて小児期にたくさん死んで、最終的には帳尻が合った、ということだ」と習いました。単なる印象論ですが、赤ん坊〜幼児期には、たしかに女の子の方が男の子よりも“強い”印象が私にはあります。
そういった印象は昔の人も持っていたのでしょう。
子供がとてもよく死んでいた時代、少しでも死亡率が少ない女の子でまず不慣れな親が子育ての“練習”をしてから、「跡継ぎ」である長男を生んで子育てを、ということなのか、「一姫二太郎」ということばが言われました。一番目には女の子(姫)、二番目には長男、ということです。なんだか女性が“練習台”みたいな扱いで、あまり好ましいことばとは言えそうにありませんが。
ただ、これにはおそらく、女性保護の観点も含まれていたような気がします。女性に「跡継ぎを産む」“機能”が強く求められた時代に、もしも最初に産んだのが女の子だった場合「なんだ! 女を産んだのか!!」と責める人に対して「一姫二太郎と言いますからね、これで良いのです」となだめることができるわけで(もっとも、その“次”も女の子の確率は50%よりちょい上なのですが)。
現在はもう家制度というのは形骸化して、本気で「跡継ぎを」と言わなければならない人は少数派になっているはずです。少子高齢化を憂える人は「順番なんかどうでも良いから、姫でも太郎でも良いから、とにかく、産んで頂戴」と思っているはず。
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「下火」……昔のお風呂
「放火罪」……閉じ込められていた火を逃がすと罰せられる
「不知火」……プロメテウス以前の人類
「火の車」……走行中に発火
「鉄火巻き」……ロボットなら食べることができる
「川向こうの火事」……油断をしたらこちらにも類焼することがある、というありがたい教え
「足元に火がつく」……最初から逃げ遅れている
「不審火」……不審でない火事は、それはそれで恐い
「石火矢」……石を矢にしたら火がつくらしい
「顔から火が出る」……人間火炎放射器
「舌端火を吐く」……顔面火炎放射器
「花火」……花から噴き出た火
「火薬」……火をつけて服用する薬
「火箸」……火でできた箸
「火中の栗を拾う」……素手ではなくて火はさみを使ったら?
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犯罪ではなくて医療の話です。
私は医者になってから、いろいろな事情で人の胸を何回も刺した経験を持っています。胸水穿刺(診断をつける(液を分析あるいは培養する)ためあるいは治療(排液して肺や心臓の圧迫を減らす目的)のために針を突き刺して胸腔に貯まった液体を抜く)、気胸の治療(胸腔に貯まって肺を圧迫している気体を抜く)、中心静脈栄養(鎖骨の下から太い静脈に持続点滴の栄養チューブを留置する)、緊急透析(同じく鎖骨の下から太い静脈にダブルルーメンチューブという胸がどきどきするくらい太いチューブを入れる)、そして骨髄穿刺。
胸を刺すというのは、刺される方も刺す方も良い気分がするものではありません。心臓や肺など、命にすぐかかわる臓器が収まっている部分ですから、うっかり針先が重要な臓器に届いたらえらいことになりますので。さらに、胸腔を刺す場合に、多くは肋間(肋骨と肋骨の間)に針を入れますが、このスペースには肋間神経や肋間動脈などが配線されていて、それをなるべく刺さないように気を遣わなければなりません。
私が医者になった頃には、IVH(中心静脈栄養)カテーテルは右の鎖骨下から入れるのがほとんど“常識”でした。動脈を穿刺したり肺を穿刺して気胸を起こすトラブルもあるし、内頚静脈や大腿静脈を使う手もあるのですが、日本では種々の理由で(たぶん今でも)右鎖骨下が一番ポピュラーです。
もっと怖いトラブルがつきまとうのが、胸骨(胸の前の真ん中、左右の肋骨がくっついている縦に長い骨)に針を突き刺す骨髄穿刺です(目的は白血病などの診断)。なにしろ胸骨の真下には心臓があります。針先が心臓に届いたらこれはエライこと。だから骨髄穿刺針にはストッパーというものがついていて、こちらがセットした深さ以上には針先が潜らないようになっています。なっているのですが、それでも事故が起きるときには起きる。本当に残念なことですが。なにしろ骨を刺すわけで、術者は力をこめて太い針をぐりぐり捻りながら押し込みます。すると胸骨がたわんで、こちらの想定以上の深さまで針先が届いてしまう(それによって、胸骨のこちら側の骨・骨髄・骨髄の向こう側の骨、を通過してしまうという事態になってしまう)ということになるのでしょう。さらに「胸骨裂孔」という、まるで落とし穴のようなものが存在する場合があります。骨に最初から穴が開いていて、そこに骨質ではなくて固い結合組織が詰まっているのです。これは指で触っても分かりませんが、骨のつもりで針を押すと、すかっと通過する。
私は現在では「胸を刺す」ことはやっていません。ただ、こうやって書いてみて、あらためて自分がいかに危険なことをやって来たのか、を再認識して、背中に嫌な汗をかいています。この手技で患者さんを失ったことがないのが幸いではありますが、これは単に運が良かっただけなんですよね。
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値打ちが上がったとは言っても、結局「箔」なんですよね。
金沢の金箔工芸館で説明を聞いたときには、手作業で打ち延ばすだけでたしか原子数個分の厚みにまでできる、というスーパー作業ぶりでした。……ということは、箔がついても原子数個分の厚みでしかないわけです。となると、「箔がついた」と他人に言われるのは、実は褒めことばではない、ということなんでしょうか。
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初っ端からちょっとびっくりします。「鈴木ら(1999)は、在宅高齢者における1年間での転倒発生率は、地域差もみられるものの平均で約20%と報告している。さらに、転倒は年齢が増すにつれ、その発生率は増加し、さらにそれに伴って転倒による骨折発生率もまた増加すると述べている」のだそうです。巻末の文献リストに引用番号が振ってないので目視で探しましたが、「鈴木」と「1999」のキーワードからどうやら「鈴木隆雄・杉浦美穂・古名丈人・西澤哲・吉田英世・石崎達郎・金憲経・湯川晴美・柴田博(1999)「地域高齢者における転倒の発生に関連する身体的要因の分析的研究──5年間の追跡研究から──」『日本老年医学会雑誌』36:472-478」が元論文のようです。
ネットで他の論文もちらりちらりと見ると、報告によって差はありましたが、65歳以上の高齢者で1年の転倒率は10〜20%、転倒者のうち10〜30%に骨折が生じるようです。たしかに転ぶ人は良く転ぶ、という印象がありますが、そういった印象よりは高い数字でした。
で、老人が多く集まっている病院や施設は、つまりは病気などで「転びやすい老人」が集められているわけです。するとそこでの転倒率は世間一般よりは高くなるはず、もしも世間並みだったり世間以下だったら、そこのスタッフは転倒防止に頑張っている、ということになりますが、世間でそのことは正当に評価されていましたっけ?
本書で面白いのは、「転倒につながりやすい要因」が内的要因・外的要因と大別されて多数挙げられている中に、「転倒経験がある」と「転倒に対する恐れ」があることです。単に統計データだけではなくて、そういった人には、股関節の角度や下肢筋肉の緊張にそうでない人と差があることが具体的な実験データで示されます。そのデータを取るために本書で示される「加速度外乱法による立位保持能力の測定法」は臨床現場で行なうにはちょっと難しそうですが、その簡易法が出てくれれば老人の多い病棟でも役に立ちそうです。
なお、転倒対策として示されるのは「複合運動介入」です。「恐れ」という心身の「心」の要因が「身」に影響を与えるわけですから、その逆に運動プログラムが「身」だけではなくて「心」にも影響を与えることがありそうです。やること(継続すること)は絶対に無駄ではないでしょう。
書誌情報『加速度外乱に対する高齢者の立位姿勢保持能力』岡田修一 著、 学文社、2010年、3500円(税別)
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昔「ダンドリくん」というマンガがあって、その主人公はダンドリに命をかけているような感じでした。私は読んでいて「段取りをちゃんとするのは当たり前じゃないか、それにしても偏執的だなあ」と笑っていましたが、社会に出て笑えなくなりました。段取りができない人間があまりに多いからです。
段取りについては、たとえば料理を作る例がわかりやすいでしょう。
1)ジャガイモを渡されて「さいの目に切って」。それができたら人参を渡されて「同じくらいのさいの目に切って」。それができたらタマネギを渡されて「みじん切り」。
2)ジャガイモと人参とタマネギを渡されて「さあ、カレーを作りましょう」。
どちらが仕事の効率がよいでしょう?
ちなみに私のやり方では、まずタマネギをこれでもかと言うくらい大量にみじん切りにしてこれでもかと言うくらい丁寧に炒めて、それから他の野菜や肉を加えて煮込みます。煮くずれのことやまな板を洗う手間を考えたら、ジャガイモの処理は最後です。
病棟でも“タマネギ”が後回しにされて困ることがあります。
「甲さんの便が水様下痢になりました。乙さんの熱は6度9分です。甲さんの熱は6度3分です。乙さんの右手に湿疹があります」
「ちょっと待って。甲さんは昨日まで便秘だったでしょ? 何かあったの?」
「ああ、昨夜通じ薬を希望されて多めに飲んでおられます」
「……」
もちろん甲さんはノロウイルスにでも感染したのかもしれません。しかし、通じ薬が効きすぎて下痢になったのかもしれません。それならそれで話をばらばらに列挙するのではなくて、“まな板”をどういう順番で使うか、最終的にどんな“料理”を作るのか、をイメージしながらまず自分の中で情報を整理してもらわないと、聞いている方が困ります。いまだって乙さんの微熱をもう忘れちゃったでしょ? 湿疹はどっちの手でした?
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(7月26日には、「医学」で15位/269人、総合ランキングで5353位/894976人でした。クリックありがとうございます)
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