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2011.01.31 18:35 |  車 / バイク/ 船  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

夜間外出

 むかしむかし、ある大きな病院の看護婦宿舎で、夜中に怪音がするようになりました。ひたひたと密やかな足音のようなものが聞こえるのだそうです。
 当時はその病院は三交代ですから、夜中に出勤する人も帰ってくる人もいるわけで、その足音かと思ったら、出入り口とは全然違う方向から響いてくるのです。「痴漢でも忍び込んでいるのか」と警備の人が見張ったら……ボーイフレンドの迎えの車が宿舎の近くに停まったのを確認した看護婦さんが、宿舎の玄関ではなくて非常口からこっそりと出かけようとしていたのでした。要するに夜遊びです。だけど、遊びでの夜間外出を、同僚や管理人やらに見つかるのが嫌だから、と非常口を使って、かえって目立つことになってしまったのでした。
 やはりむかしむかし、田舎の病院で当直をしていると、夜中過ぎに交通事故のアベックが飛び込んできました。可哀想に、若い女の子の方はベルトをしていなかったらしく、顔をウインドウに突っこんで血まみれだったのですが、私が驚いたのは、彼女がパジャマ姿だったことです。カーセックスをするにしても、わざわざパジャマ?
 男の方はほとんど無傷で一般状態は全然悪くなかったので冷たく放置して、女の子の方の応急手当をしてから家に電話をしました。草木も眠る丑三つ時、電話をかけられた方も驚くだろうとは思いましたが、仕方ありません。ところが……
「夜分すみません。私は××病院の医者のおかだですが、お宅の○子さんが、交通事故で今××病院の外来に来ています」
「○子?  娘は部屋で寝てます」
「いや、でもここで怪我の処置をしているのですが」
「いい加減な悪戯電話をかけるんじゃない、警察に言うぞ」
「警察もけっこうですが、ちょっと部屋を確認してみてもらえません?  こちらもこの子が名前を騙っているのかどうか、もう一度確認はしてみますから」
 しばらくしたら呆然とした声で「うちの娘がこんな時間にそんなところで何をやってるんだ?」。部屋が空っぽだったのでしょう。映画だったら、窓が開いてカーテンがひらひら、だったかも。
 こっそり夜間外出をするにしても、交通事故には気をつけましょうね。しかし、なんでパジャマ?  急な呼び出しで嬉しくて着替えるのを忘れたのか、それとも、そんなプレイだったのか……


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2011.01.31 06:51 |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 0

文字通り(87)乳

「鍾乳洞」……鐘が鳴り乳が流れる不思議な洞窟
「乳様突起」……鍾乳石のような形の骨
「母乳」……ふつう「父乳」はない
「乳母」……母乳を逆立ちさせると人になる
「牛乳」……生物学的な意味と食品衛生法とでは意味が違うシロモノ
「還元乳」……酸化乳の対義語
「乳酸菌」……酸化乳を作る菌
「離乳」「断乳」……胸フェチに対する拷問
「脱脂粉乳」……本当は脱脂脱水乳
「乳牛」……単機能しか見てもらえない可哀想な家畜
「乳臭い」……イカ臭いよりマシ
「乳繰り合う」……男の乳も繰られている
「乳の実」……割ったら乳が出る実
「豆乳」……豆からも乳が出るらしい
「もらい乳」……無償という決まりがあるらしい
「乳児」……乳でできた子供
「乳化」……何でも乳にする錬金術の手法
「乳腺外科」……脂肪は切らずに乳腺だけを処置しなくてはいけない(byポーシャ)

 


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2011.01.30 16:09 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

区画

 私がコンピューターのHDDを初めて購入したのは、1989年のことでした。当時はフロッピーディスクも自分でフォーマットしてから使用するのが当然、の時代で、ですからハードディスクもまずはフォーマット、それからパーティションを切ってから使用、という手順でした(ちなみにその時買ったのは40MBの大容量(!)ハードディスクです。それを二つに分けて使っていたのですから、何世代か隔世の感があります)。当然素人にはそのへんの手順が難しくて、まずは参考書を買ってじっくり何回か読んで、それからパソコンに接続を始めました(当時は田舎にいて、“先達”や専門店が身近になかったのです)。で、その参考書には「まっさらなディスクをフォーマットするとは、住宅団地で宅地造成をしてそれぞれの宅地に丁目や番地を振るようなもの」と書いてありました。1丁目の3番地にはこれこれのデータを、3丁目の23番地にはしかじかのデータを、と管理をすることができて初めて記録された情報をパソコンが利用することができるわけです。
 人間の臓器も、「丁目や番地」のように番号が振られているものがあります。たとえば肝臓はまず左葉と右葉に分けられ、さらにそれぞれが4つずつに分けられます。(「正常肝臓の解剖と画像」) もちろん番号を振るのは人間の都合で、肝臓の方はそんなのはお構いなしに仕事をしたり病気を発生させたりするのですが。なお、肝臓のお仕事(解毒や全身の栄養の管理など)に使う血液は「門脈」を通じて肝臓に運び込まれます。しかし肝臓自体の栄養は「肝動脈」から補給される、ということになってます。実際には門脈の血液からも肝臓は栄養をもらっているとは思いますが。
 肺もやはりいくつもの区画に分かれます。まずは左肺と右肺。ついで、基本的に両方とも10の区域に分かれます。基本的には、と言うのは、心臓が真ん中から左側に張り出していてその分肺のスペースが減らされているため、左肺の方が“使える”領域が少ない影響があるのです。大体上から下に「1〜10番」の番号が振られますが、左肺は「1」と「2」が合体して「1+2」となり、さらに下の真ん中寄り(つまりもろに心臓に接する部分)の「7」がありません。(アメリカの教科書だったかな、日本の「1+2」が「1+3」になってて、左側の「7」がないのではなくて「7+8」と図示されているのを見た記憶がうっすらとあります。確かな記憶ではありませんが)
1)肺区域図
1〜3番を上葉、4と5をまとめて中葉、6〜10番を下葉と呼びます。肺での“お仕事(ガス交換)”に使う血液は、肺動脈を使って運び込まれます。では「肺の栄養」は、というと、これは気管支動脈です。肝臓とは違った発想の命名になっていて、頭が混乱しそうです。
 で、「肺分画症」という病気もあります。これは肺の中のある一区域(左肺の下葉が好発部位)が異常な組織となり、そこだけ血管も大動脈の方から別系統で引っ張っている、というヘンテコなことが起こっています。住宅団地の端っこに、別の行政区画の飛地があるみたいなものかな。ところがこの部分、ガス交換に役に立たないだけではなくて、感染を起こしやすい(何回も肺炎になる)、という“実害”があるのです。治療は、肺炎だったらまずは抗生物質、根治療法は手術になります。さらにややこしいことに“肺の外”にこの病気が発生することがあります。理屈から言ったら「肺外の肺分画症」なんて矛盾の塊の命名なのですが、これはもう、そう呼ぶことになっているのだから仕方ありません。ただ、こちらは肺とつながっていないから黴菌が入りにくくて感染の心配はあまりありません。ただ、こんどは消化管と連絡したり、横隔膜ヘルニアをおこしたりすることがあります。まったく困ったものです。
 なお、肺分画症の場合は“番外地”なので、区画の番号はもらえません。


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2011.01.30 06:59 |  映画 / 音楽 / 読書  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

レクイエム

 私がまだ若かったころ、受け持ちの患者さんが亡くなった夜には、自宅でフォーレのレクイエムのLPをかけてじっと聴きいる習慣がありました。
 「レクイエム(鎮魂歌、鎮魂ミサ曲)」と言えば、日本ではフォーレよりモーツァルトの方が有名でしょう。ただ、私にはモーツァルトはちょっと強すぎるのです。聞いていると「死ぬのは悲しいよぅイヤだよぅ」といったメッセージを受け取ってしまって、魂が圧迫されるような息苦しさを感じます。対してフォーレの方は、ひたすら清浄で美しい世界が広がっていくように感じるのです。これは私の感受性の話ですが。
 ですから、私は自分の葬式に、流すとしたらフォーレのレクイエム、と家族には話しています。自分でそれを聞けないのは、ちょっと残念ですが。

 

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2011.01.29 17:57 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

インフルエンザ伝言ゲーム

 もう古い話になりますが、2003年1月30日、厚生労働省は「小児のインフルエンザに対して解熱剤三種類の使用をしないように注意」と発表しました(「東京都インフルエンザ情報」(東京都立衛生研究所))。これは、それ以前からアメリカでは言われていたことを後追いで追認したわけですが、新聞でも大々的に報道されました(今でも覚えている人はおられるのではないでしょうか)。ところが、一部ではすぐにそれが「伝言ゲーム」で「インフルエンザに熱冷ましの使用は厳禁」と変化してしまいました。
 新聞報道直後、2月の診療室での風景です。インフルエンザ患者本人と家族に医者が説明しています。「症状や検査からインフルエンザで間違いないでしょう。いわゆるインフルエンザの特効薬を出しますが、ひどい熱の時には別に解熱剤を出しておきましょうか?  頓服で使えば良いですから」と医者が言うと、家族が突然怒る怒る。「厚生省がインフルエンザに熱冷ましは使うなと言っているのにそんな危険な薬を出すんですか!」
医者は説明します。「厚生労働省が出すなと言っているのは小児の場合で、解熱剤のAとBとCです。この方は子どもではありませんし私が出すのはAでもBでもCでもないDという薬です」
「……素人にそんな詳しいことをいわれても、わかりませんよ」
 だから説明しているのですし、本当にわからなければ、突沸よろしく人を非難する前に「どんな薬が出るんですか?」「熱冷ましは安全なんですか?」とまずおだやかに確認すればいいと思うんですけどねえ。この場合確認するべきは、自分が持っている(と信じている)情報が確かかどうかということと、自分が出くわしている状況が実際にはどのようなものか(持っている情報と同じかどうか)、です。間違った情報をもとにしていたら判断は間違いますし、情報が正しくてもそれを適用するべき状況とは違う状況にいたらそれはその情報を使ってもしかたありません。
 ただ、正しい情報をきちんと整理して持つことは素人にはなかなか困難でしょう。いくらインターネットが発達して素人でも簡単に情報収集ができるとはいっても、どれが確かで意味のある情報かの取捨選択はそれなりの専門知識と背景の理解とセンスが必要です。だからこそそういった情報を持っている専門家を上手に使えばいいと思うのですが……人を上手に使うのも才能の一種ですから、上手下手があるのは仕方ない、と思うしかないんでしょうか。
 中途半端な情報は、却って人を不幸にするのかな。少なくとも周囲の人間は不幸になるようではあります。

 ……しかし、突沸的に人を非難する人たちって、その非難が的外れであることがわかったときに、すごく口惜しそうな顔をするけれどほとんどの人は謝らない、あるいは「教えてくれてありがとう」と感謝しないという共通点を持っています。何かタイプに共通の心理基盤でもあるのかもしれません。ただ、深いことはわかりませんしわかっても私には解決法はありませんから私はこういった現象を表層的に「普段から感謝や謝罪の言葉が少ない人間とは、私は友達にはなれない(なりたくない)」と一般法則化しております。
 もしかしたら、単にそそっかしい、あるいは単に感情が沸騰しやすい人なのかもしれませんが、別に目的があって感情を沸騰させているのかもしれません。たとえば相手を非難したいとか。ただ、そういった場合も「相手を非難しようとしたのに上手くできなかった」と不満を抱く前に「その手段がその目的のために最適のものだったか」と次回のために反省した方がいいように思います。そうすれば次回はもっと上手くやれますから。もちろん「1000回やってダメだったが、今度こそ成功するかもしれない」という期待もアリですが、もしそれが成功したとしても「やった〜、ついに成功したぞ。ざまあみろ」ではなくて、成功率が0.1%でしかないことはお忘れ無く。私は成功率も評価の対象としますので。


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2011.01.29 06:56 |  グルメ / お酒  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

蜂蜜

 私がかつて好きで、今ではあまり食べられなくなったものの一つに「芥子レンコンの真空パック」があります。1984年にこれで集団食中毒が起きて全国的な話題になり、店頭から一斉に姿を消してしまいました。ただ、話題になったのは当然でしょう。なにしろ加熱食品の真空パックで細菌性の食中毒が起きたのですから。
 原因はボツリヌス菌でした。厳密にはボツリヌスの芽胞です。(芽胞については「芽胞」でもどうぞ)
 で、そのボツリヌスがどこから芥子レンコンに入ったかというと、食材として使われた蜂蜜からだったそうです。滅菌が不十分で調理過程で常温に長時間置いておいたのが悪かった、と私は聞きました(ところが風評では短絡的に「芥子レンコンは危険」となってしまいました。もし本当に「芥子レンコンが危険な食品」だったら、江戸時代から死者がぼろぼろ出ているだろう(そもそもこれが大きなニュースになったのは「死なないのが当たり前」が前提にあったから)、ということには思いが至らない人が日本には多かったようです)
 そういえば、小児科では「乳児には蜂蜜を食べさせるな」と言いますが、それは蜂蜜にはけっこうな率でボツリヌス菌が含まれているからです。これまた短絡的に「きゃあ、こわい」って言わないでください。普通に食べる分には問題ありません。乳児が特にボツリヌスに弱いから避ける必要があるだけです。

 いくら花の蜜をなめても、蜂蜜の味はしません。もともと花の蜜は水分を50%くらい含んでいます。それに対してミツバチが“生物学的濃縮”を行なって「花の蜜」を「蜂蜜」に変換しているのです。巣の中の働き蜂は蜜を採取してきた働き蜂から花蜜を受け取ると、蜜胃の中の酵素で二糖の蔗糖を単糖のブドウ糖と果糖に分解します。同時に、大顎と舌の間で伸ばして水分を飛ばし、最終的に含水率を20%にまで落とします。酵素で処理をしここまで高濃度にしているから、蜂蜜独特の甘みが生じ、さらに蜂蜜自体が食品の保存料として使えることになります(その中で生きられる細菌はまずいませんから)。ただし、何かが腐らないように少量の蜂蜜を加える、は駄目です。大量の蜂蜜の中に何かを漬け込む、だったらOKですが。
 で、そんな蜂蜜の中にボツリヌス菌の芽胞が混じり込んで“保存”されていることがあるわけです。わが家にも小さな蜂蜜の瓶が何本かありますが(東京に出たときに蜂蜜専門店で買ってくるのが半分恒例になってます)、この中にもたぶん5%の確率でボツリヌス菌がいるのだそうです。やれやれ、美味しさに負けて、私は平気で食べてしまうのですが。


参考図書:
ハチミツの話』原淳 著、 六興出版、1988年、1200円

ハチはなぜ大量死したのか』ローワン・ジェイコブセン 著、 中里京子 訳、 福岡伸一 解説、文藝春秋、2009年、1905円(税別)



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2011.01.28 17:14 |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 0

文字通り(86)腕が

「腕がらみ」……複雑な体位
「腕が上がる」……つられて視線も上がる
「腕がある」……見たらわかる
「腕が立つ」……腕にも足があるらしい
「腕が鳴る」……腕には鐘がついているらしい
「腕が良い」……腕には人格もあるらしい
「腕が後ろに回る」……柔軟
「腕が後ろに回らない」……体が硬い私のこと


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2011.01.28 07:21 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 2

真実が知りたい

 「真実が知りたい」とある病院に電話をしてきた人がいました。何年か前に受けた治療について、納得がいかないからそのことについて説明しろ、と。ところが当時のことを知っている人の話をつなぎ合わせると、暴言を吐き散らし周りにいたスタッフをこづき治療を拒否したのは、当の本人。結局警察沙汰になってしまい、本人は病院を相手に民事訴訟を起こしましたが、弁護士が「いくらなんでもこれは無理筋」と逃げたのか、途中で訴訟取り下げとなった、というお話が過去にあったのでした。
 で「暴力団を連れて行くぞ」「街宣車を回すぞ」と電話でわめくので、病院の幹部が警察に相談すると「暴力を振るうとか、威力業務妨害が成立したら逮捕できますから、これこれしかじかの状態になったらすぐ110番通報してください」とのことだったそうです。ともかく、電話数回と大声くらいでは脅迫とか業務妨害にはならないらしい。電話で対応した人間が恐怖心をいだいて寝込めば良かったのかな?
 で、私が医者として興味を持つのは「業務妨害」の方ではなくて、そのときの電話で「真実を知りたい」とその人が言った部分でした。というのも、それに「病院が自分に謝れ」が続いていたからです。
 「真実が知りたい」と言うことは、その人は「真実」を知らないわけです。それなのに「病院は謝れ」と言うことは、病院は謝るべき状態であった、という確信があるわけ。さて、「真実」を知らないのに、どうしてそんな確信が持てるのでしょう?  私だったら、知らないことに関してはどんな確信も持てません。少なくとも医者は、病人の状態に無知だったら確定診断(確信ではなくて確診)をつけることはできません(たとえば「この人にはどうしてもペニシリンの点滴をしたい」という“結論(シナリオ)”があらかじめ存在している場合には、その結論に都合の良いデータが出るまで検査を延々と繰り返し続けたり、「真実は知らないし診断もついていないが、とにかくペニシリンの点滴をするべきだ。さて、どうしてペニシリンの点滴をするのか、真実を教えろ」と主張するかもしれませんが)。

 さて、「その人の真実」は、奈辺に?  それと、どうして何年も経ってから「真実」を知りたくなったのか、のわけも知りたいなあ。でもまあ、わざわざインタビューをするためにお近づきになりたいタイプの人ではなさそうですが。


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2011.01.27 18:33 |  診療  |  スポーツ  |  おかだ  | 推薦数 : 0

高原

 「高地トレーニング」ということばを初めて聞いたのはいつのオリンピックの時だったでしょうか。ニュースをラジオで聞いて「なんで高知県で合宿?」と下手な解釈をしたらその直後に「酸素が薄い環境で心肺機能を増強させる」と聞いてやっと「高知」ではなくて「高地」とわかったのは、秘密です。(私が聞いたニュースが「高所トレーニング」と言っていてくれたら、(少なくとも県名とは)間違えることはなかったでしょうにねえ)
 そう言えば、「高病原性鳥インフルエンザ」という名称を初めて見たときにも、私のひねくれた目は「高原性鳥インフルエンザ」と読もうとして「そんな言葉は医学的に意味を成さないだろう!  高原に住む鳥だけインフルエンザになるのかよ」と主張する脳と喧嘩してくれて、困りました。

 ところで、医学の世界にはちゃんと「高原」があるのです。「脛骨高原骨折」です。
 脛骨は、読んで字の如し、脛(すね)の骨です。弁慶の泣き所が有名ですが、膝から足首までの太い骨です(下腿には脛骨のほかにもう一本「腓骨」という細い骨もあります。こいつは脛骨とは違ってちょっと触りにくいのですが、下端は外くるぶしです)。で、脛骨の骨折はいろんなところで起きますが、その中でも特に一番上の方、膝関節の所での骨折を「高原骨折」と呼ぶのです。
※「膝の骨折(脛骨高原骨折)について」(三重県立志摩病院)にわかりやすいイラストがありました。
 これは素直にそのまま「高原」と読みます。ギアナ高地が細長く上に伸びて、その天辺にひびが入った、だから「高原部分の骨折」といった発想かな?(これはエビデンスなし、私の想像です)  固定することで骨折自体は治っても、軟骨が傷んだり関節面のすり合わせが微妙にずれて後遺症が残りやすい骨折だそうです(車のエンジンだったらばらして部品同士を摺り合わせたくなるところですが)。
 なお、脛骨の“高原”の反対側が折れた場合には「脛骨遠位部骨折」とか「足関節内骨折」とは呼ぶけれど、「脛骨低地骨折」とは言わないようです。


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2011.01.27 07:52 |  車 / バイク/ 船  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 1

温水手洗い

 寒いですね。私は温暖地に住んでいるはずなのですが、この冬は、ふだんより雪が多い印象です。
 ガソリンスタンドで「温水で手洗いします」と看板が出ているのを通勤途中に見かけます。車も洗われるときには冷水よりは温水の方が“気持ち”がいいかな、と思って、もっと気持ちが良いのは「洗う人」の方だと気がつきました。この寒い中、冷水よりは温水の方が、手がかじかむこともないでしょうから丁寧に洗ってもらえて、ユーザーの方も“お得”でしょう。
 「自動車・働く人・寒さ」といえば、整備工場で働く人も寒そうです。通りすがりに私が見かける工場は大体シャッターが開けっ放しで、スポットの暖房が入っているところもありますが、くるくる動いていたらそこでじっくり温もっていることはできないでしょう。夏は逆で、とても暑そうです。「労働環境」から言えば、密閉してエアコンをかけたくなります。もちろん、整備工場を密閉したら、排気ガスや油の匂いがこもったりするでしょうけれど、それは換気で対応できないでしょうか。快適な環境で仕事をすれば、整備の効率も上がりそうに思うのですが。快適な環境での快適な整備……結局それは、ユーザーの側にも見返りが大きくありません?  それとも「ごちゃごちゃ言わないで、劣悪な環境で文句を言わずに仕事をすればいいんだ!」です?

 そうそう、さすがにガソリンスタンドをすっぽり覆ってエアコン、というわけにはいきませんね。そこで働く人、お疲れ様です……って、最近のスタンドはセルフ給油が多いですね。自分で自分に「寒いのに、ありがとう」って言えばいいのかな。



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