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第二次世界大戦前夜の1939年、ポーランドはドイツとソ連に分割されて占領されてしまいました。(「ポーランド侵攻」(wikipedhia)) まことに理不尽な“大国”の行ないですが、国際社会はそれまでの予兆を無視・静観していました。「理不尽」にも「静観」にも、それぞれの理由(大義名分)があったはずですが、その両者に押しつぶされたのはポーランド国民でした。結局その「理不尽」が正されるためには、第二次世界大戦とその後の冷戦の終結、が必要だったわけです。その長い期間、心あるポーランド国民はどんな思いをしていたのか、と思います。しかし、理不尽や不正義が平気でまかり通るのが国際社会なんですねえ。(実はポーランドがこうして周囲の強国に分割されてしまうのはこれが初めてではありませんでした。興味を持たれた方は「ポーランド分割」(wikipedhia)あたりから探索の旅を始められるといろいろ興味深い歴史が見つかると思います)
当時のポーランド国民ほどではないでしょうが、現在の中華人民共和国の振る舞いを見ていると、理不尽(の押し付け)を感じてなりません。この理不尽の解消のために戦争や冷戦が必要とまでは思いませんが、このままずるずると理不尽の押し付けが続いていったら、日本国内での中華人民共和国の人気は落ちる一方になってしまうでしょう。まあ、他国民からの人気なんてあまり気にならないかもしれませんが(かつてのドイツやソ連は確実に気にしていませんでしたね)。
で、中華人民共和国政府の振る舞いを見ていて私が想起したのは、日本の官僚です。なんだか似ているのです。強圧的なところ、相手の言い分に耳を貸さないところ、自分や自分の先輩たちの施策が間違っているとは絶対思わない(認めない)ところ、最終的には自分の方が「力」を持っているという自信をちらつかせるところ、などなど。
ただし、「この施策は『理』や『義』の点からは間違っているかもしれない」と思ったとしても、中国の政治家がそれを言ったら、その人の国内での政治生命は即座に終了するでしょう。厚労省の官僚がそれを主張したら、出世の階段から外されるでしょう。だから言えませんよね。ただ救いは、官僚だったら「政治主導」で方針変更をする、という手があることです。だけどその肝心の政治家が「それ」だったら……あと残るのは……ガイアツ? 日本の政治家にそれを使いこなす器量があるかな?(あると期待したいのですが) もっともガイアツを使ったら使ったで、それに対しての“支払い”をしなくちゃいけなくなるでしょうが。まったく、理不尽な思いです。
※)ポーランド侵攻に関連した本を2冊紹介します。
『脱出記 ──シベリアからインドまで歩いた男たち』スラヴォミール・ラウィッツ 著、 海津正彦 訳、 ソニー・マガジンズ、2005年、2200円(税別) 1939年ポーランド陸軍騎兵隊中尉だった著者が侵攻してきたドイツ軍戦車との戦いに敗れ(敗れるはずです。騎兵隊と戦車隊の対決なのですから)、ソ連の捕虜になってシベリアで強制労働をさせられ、収容所を脱走しインドまで(シベリア、ゴビ砂漠、ヒマラヤを越えて)徒歩で脱出した、というとんでもない話です。
『戦場のピアニスト』ウワディスワフ・シュピルマン 著、 佐藤泰一 訳、 春秋社、2000年(03年新装初版)、1500円(税別)
ポーランド侵攻“後”にワルシャワで何が起きたか、のこれまた実話です。この本でショッキングなのは、その内容(ワルシャワ・ゲットーで何が起きていたか)だけではなくて、1946年にポーランドで出版されるとすぐに発売禁止処分を受けたことです。当時のポーランド政府にとって「都合の悪い真実」がこの本には含まれていたのでしょう。
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