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2010.08.31 18:47 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 0

三角

 「夏の大三角」とは、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの星を結んで描かれる直角三角形に近い三角のことです。「冬の大三角」は、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスの3つの星を結ぶ正三角形に近い三角。春や秋にもそれぞれ大三角がありますが、夏と冬に比較したらちょっとネームバリューが落ちるように私には思えます。

 で、医学にも「三角」があります。三角筋(肩関節にかぶさっている筋肉)や皮膚科の「湿疹三角」がその代表でしょう。
 「湿疹三角」は湿疹の見た目の経過を図示したものですが、なぜか三角形になるのです。(興味のある方は「湿疹三角}でグーグルの画像検索をしてみて下さい)
 私が一番しっくりくるのは「ボルタレンテープ 使用上の注意解説」(ノバルティスファーマ株式会社)のページ中の図ですが、素人衆には「アトピー性皮膚炎とは」(内山九段クリニック)の図の方がわかりやすいかもしれません。
 ちょっとずるいとは思います。天空の「大三角」は三つの星で構成されますが、こちらのほうは7つの要素で三角形を作り、さらにその右に「治癒」だの「繰り返した場合」だのがくっついているのですから。ただ「湿疹」というものが「一つの状態」ではなくて「様々な状態」を示すこと、その間を移行していくこと、を示している点でけっこうインパクトはあります(だから授業から30年以上経っても私は覚えているのです)。
 たかが「湿疹」ですけど、実はきちんと診断をつけるのは大変なんです。だから私は皮膚科にはなりませんでした。同じ病名なのにいろんな姿を示し、しかも違う姿にどんどん移行するなんてものを相手にするのは大変ですから。


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2010.08.31 06:30 |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 0

死語(110)贅沢病

 昔々、「痛風」は王侯貴族の病気でした。本来の体質は平等でしょうが、「栄養たっぷり」「アルコール」などのリスクに満ちた生活を送れるのは、王侯貴族以外の庶民には無理だったのです。日本では別名「贅沢病」とも呼ばれた時期がありますが、アラビア語では痛風のことをマラドゥ・ル・ムルーク(王の病)というそうです。大陸の向こう側でも現象や発想は同じなんですね。

 今の日本人の食事は、昔の王侯貴族以上のものです。だから痛風を「贅沢病」というのは“間違い”ということになります。“それ”が“普通の生活”なのですから。ただ、「普通」とか「異常」って何だろう、とは思います。王侯貴族しか痛風になれない社会では、庶民は栄養がアンバランスあるいは飢え死にぎりぎりの生活をしていたわけですが、それが「普通」とは言えないでしょう。だからと言って今の過食飽食買いすぎや賞味期限で生ゴミばんばんの生活が「普通」とも言いづらい。「エコ」や「二酸化炭素」や「ダイエット」や「健康食品」に夢中になるのもけっこうですが、もうちょっと冷静に見つめなければならないポイントが別にあるのではないか、と私にはなんとなく思えます。



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