| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 |
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
病院では「ダブルチェック」が基本です。人がミスをする確率が仮に「10%」だとすると、ダブルチェックをしたらミスの発生率は理論的には「1%」になるはずです。ならばもう一回チェックをしてトリプルとしたらミスの発生率は「0.1%」に……はなりません。ここが病院での現実と数学の確率との大きな違いで、チェックを増やしてもミスの発生はある程度以上(以下)には減少しないのです。(トリプルだと、「もうダブルで見ているのだから間違いがあるわけがない」と全員が軽く流してしまうのかもしれません。「ダブル」チェックはシングルよりちゃんとミス発生率が下がるから明らかに意味があるんですけどね)。
では人体でのダブルはどうでしょう。
「重複尿管」というものがあります。腎臓はふつう左右に一つずつあって、そこで製造した尿を尿管を通じて膀胱に送り込んでいます。ふつうその尿管は腎臓一個に一本ずつです。ところがたまに二本の場合があります。これが重複尿管。
「一本の所が二本で、何が問題? ゼロ本よりマシじゃない?」
たしかにそうです。ただし問題は、その二本がどのように配管されているか、です。腎臓の上部から出た尿管が膀胱の上部、下部からのが下部、と平行して走っていれば問題はほとんどありません。ところがこの重複尿管、多くが途中でクロスします。道路でも交通事故多発地点の代表の一つは交差点ですね。尿管も交差するところで「圧迫」というトラブルが起きるのです。お互いがお互いを押し合い、負けた方は下手すると閉塞します。これはおおごとです。
私は台所の配水管が家を出たところで詰まった経験を持っていますが、これ、泣きそうになります。シンクの排水口から汚水が逆流してくるのですから。尿管が詰まったら、腎臓が泣きます。せっせと尿を製造しても持っていくところがないのですから。腎臓は貯蔵器官ではありませんから少量貯まってももう足の踏み場もなくなってしまい、仕方ないので自分自身を犠牲にして空間を稼ごうとします。腎臓の細胞を潰して空間を得ようとするのです。水腎症です。そうなると腎臓自身が壊れていくことになります。
なんでも予備や余裕があるのは良いことではあるのですが、たまには例外もある、というお話でした。
人気ブログランキングに参加中です。励みになりますので、クリックをよろしく。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)