昔々「滅私奉公」とか「鬼畜米英」ということばがありました。そう言った言葉が大好きな人たちは「自分の(というか、お上の)考え方に賛同しない人」を「非国民」と口をとがらして、幸せそうに責めまくっていました。
今、たとえば「医者が休みをとろうだなんてナマイキだ」「医者は患者に滅私奉公をするべきだ」と主張する人は、戦前に「滅私奉公」「お上に逆らう者は非国民」と声高に言っていた人々の正当な末裔と言えるでしょう。同じ構造の発想ですし、特に医者を責める口のとがらし方は、「非国民」と攻撃していたのとほとんど同じはずです。(ついでですが、「社会は自分の味方だ」と思っている人たちに公然と責められているのは、医者には限りませんね)
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日本人は今でも「滅私奉公」とか「無料奉仕」という言葉が大好きです。「自分の(というか経営者や大資本家の)考え方に賛同しない人」を「協調性が無い」「社会人としての自覚が足りない」と口をとがらして、幸せそうに攻めまくっています。同じ労働者階級同士で。
今、医者よりも勤務時間の長いサラリーマンに「空気読め」「仕事があるだけでもありがたい」と声高に言っている人は戦前に他者を非国民呼ばわりしていた連中の正当な末裔と言えるでしょう。
日本人ってホントに成長しないというか。なんかしらんけど自分の中で信念をもって、それに従わない人の価値観を全否定したがりますよね。
先日「私は医師でなくてよかった」とコメントを投稿しましたが。私の妻が医師です。毎日、妻よりもよっぽど勤務時間の長い私には、妻が羨ましいです。だって、嫌になったらやめちゃって、派遣労働にでもみをやつせばよいのですから。
適当に派遣登録し、気が向いたときだけ働いてもサラリーマンより稼げる(というより真面目に勤務医やってるよりも派遣の方が稼げる)医師が、ちょっと羨ましかったりもします。
というか、おかだ先生(はじめうちの妻も)、報われないのによく勤務医続けてらっしゃいますよね。うちの妻は大学病院勤務。卒後8年。学位、専門医取得済の員外助教。足りないと言われる診療科の医師で月給20万ちょっとです。ボーナス無し。交通費無し。諸手当無し。大学病院の当直は一泊8000円。外勤と外病院の当直バイトでようやく年収1000万です。
つくづく、この国の医療は医師の情熱と使命感だけで支えられてるんだなぁ、と感じております。いつ崩壊しても私は不思議じゃないと思ってますが。
私は今日も妻の半分ほどの年収を稼ぐために会社勤めです。サービス残業大好き。だってやらなかったら白眼視されて会社辞めざるを得なくなりますから。お盆?夏休み?なんですか?それ?
真面目に働いて当然、滅私奉公、無料奉仕して当然の国ニッポン。他方、「自称弱者」の立場に立てば途端に誰にも非難されない強者になれる国ニッポン。真面目に生きるよりも開き直って他人の納めた税金で生きる方がよっぽど報われる。真面目に生きるのが心底ばからしい。
ただ……そういった生き方は、楽かもしれませんが、私の美学とは合わないから採用する気はありません。ただ、やろうと思えばいつでもできるように、現場でしっかりやり口を学んでおきます(^_^;)。
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