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2010.07.29 18:02 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

夜中の来訪者

 前世紀の思い出話です。
 地方の病院で当直をしていたとき、夜がそう深くなる前に医局の扉がえらい勢いで開くと同時に「先生、早く診てください」と声をかけられました。何ごとか、と私は思いましたが、病院の事務とか警備員とかではなくて、全然知らない人です。
 つまり、救急外来の受付を素通りした患者さんが病院内を探索、明かりがついている部屋を見つけたので近づいてみたら「医局」と書いてある。ラッキー、ここなら医者がいるはずだからすぐ診てもらおう、というわけだったのです。
 ここは診察室ではないし、カルテがないと記録もできないし薬も出せないから、ちゃんと受付を通ってください、外来で診察します、と説明したら、粘る粘る。患者と医者が揃っているのに、なんで診察が始まらないんだ、と。そこでもう一回、ここは診察室ではないし、カルテがないと記録もできないし薬も出せないから、ちゃんと受付を通ってください、外来で診察します。
 彼の望みは、つまり待ち時間ゼロ・支払いもゼロ、だったのかな?
 それにしても、ドアを開ける前にはノックくらいしてほしかったなあ。職場だから別に何か見られて困ることをしていたわけではありませんが、びっくりするじゃありませんか。


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