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 今年の保険制度改定では、またまた例によって変なことが行なわれました。
 たとえば慢性白血病で大学病院の血液内科の外来に通院しているおばあさんが転倒して骨折となり近くの整形外科病院に入院して手術をしたとします。しかし、白血病の治療を止めるわけにはいきません。そこで手術後のリハビリが始まったら、血液内科の外来にも時々行って病状のチェックと外来処方の継続を、というのが自然な流れです(うっかり「自然」と書きましたが、もしかして私、変なことを言ってます?)。
 ところがこの4月から厚労省はそれにストップをかけました。入院患者のくせによそに外来受診だと?そんなことはまかりならぬ入院患者はその病院で静かにしていろ外に出て医療費をそれ以上使うんじゃないどうしても診て欲しければ血液内科の医者に往診を頼め往診が無理ならしかたない外来受診は認めてやるが血液内科で薬を処方してはならないどうしても薬が必要なら整形外科病院で出せ、と。
 もちろん白血病とか整形外科とかは一例にすぎません。あらゆる持病、あらゆる病院への入院について、同じ要求が出されています。

 厚労省のお役人の頭の中に何が湧いているのか知りませんが(温泉かな?)、彼らの世界観では、すべての医者はどんな環境でもすべての病気を診ることができて、すべての病院には総合病院並みの薬品がすべて揃っているということになっているようです。ずいぶんおめでたいものが湧いています(あるいは「総合病院が無制限に受け入れベッドを持っている」かもしれませんが、これはこれでやはりおめでたい。まさかそこまで現実離れした現状認識をしてはいないと思いますが……まさか期待のしすぎかな?)。
 しかし「整形外科医が白血病の治療もしなければならない」とは、ずいぶん珍しい国に日本はなってしまったんですねえ。江戸時代でさえも内科(本道と呼ばれました)と外科は分かれていたように私は思いますが。
 ちなみに、私は内科医を基本にして仕事をしていますが、急性は当然、慢性でも白血病はやはり血液内科にきちんと診てもらいたいと希望します。医師法に「自分で診られないものは専門家に紹介しろ」と定められていますし、万が一法律でそう決まっていなくても「自分の能力を超えるものは専門家にまかせる」のが医者として当然の倫理的かつ論理的な態度だと思っていますから。もちろんそれは白血病には限りませんが。
 しかし……「患者が(できる範囲内で)最善の医療を受ける」ことが気に入らない官僚って、本当に頭の中に何が湧いているのかしら。文字通り「金のことしか頭にない」だったりして。金ぴかの脳みそか……をを、それはおめでたい。


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お金(数字)しか見てないんでしょうね。
いろんな科の持病を持っている人って、たくさんいると思うんですが...。
最近、”縮む日本”といわれてますが、”縮む医療”ですね。
やだやだ...。病気や怪我は、なりたくてなったわけじゃないのに...。
written by kei☆ / 2010.06.03 20:02

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