いつもの20世紀の思い出話です。当時私がいたところから、2つくらい郡境を越えたところにある町で、町議会が「町立病院院長の報酬を減額する決定」を行ないました。赤字がひどいからそれを少しでも減らすための処置の一環ですが、数字としては相当な減額(当時の私の年収に近いくらいの金額が丸々減らされる)だったかな。
で、病院が赤字なのは院長だけの責任かどうかは私には不明ですが、まあ何らかの責任はあるだろう、というのが私の周囲の共通見解でした。ただ、その院長、何年前だったか、当時の町長が「高給を保証するからぜひ来てくれ」と都会から田舎へスカウトしてきた人だったのでした。(もう記憶はおぼろですが、大学の助教授だったかの、それなりに良いポジションにいた人だったはず) で、結果として、「町長が高給でスカウトする」「赴任する」「議会が給料を値切る」になったわけ。
おやおや、ですな。
そういえば、日本のどこの大学だったか、アメリカで教授をしていた日本人を教授としてスカウトしようとしたら「日本には帰りたいが、研究費も収入も1/3になるのはねえ」とためらうので、少しでもそれを補おうと、なんだったかな、副業を特例として認める、とかの処置を確約して日本に招いたら、赴任した後になって「教授が副業とはいかがなものか」と指摘があって結局安月給で、という話もあったはず(細かい数字は違うかも知れませんが、話の大筋は合っているはずです)。
日本のプロ野球でFAの契約をするのに「希望通りの年俸は払えないが3年辛抱してくれ。チームが好成績だったらそこでどんと上げるから」と約束しておいて、実際にその人もチームも好成績を上げたら契約更改の場では約束を覆そうといろいろ画策した球団の話もありました。
これまたおやおやです。
金がモチベーションのすべてとは思いませんが、少なくとも誰かを相手に「約束を守る」ということさえできないと、その相手になった方のモチベーションは(金の面と信頼感の面で)確実に壊滅状態になるだろうな、とは思います。で、人のモチベーションを破壊すると、結局、破壊された人だけではなくて、破壊した人にも不利益が生じる(破壊したモチベーションからは多くの“収穫”は期待できない)と私は思うんですけどね。
信頼よりもお金の節約の方が大事なら、それは仕方ありませんが。それはその人自身の価値観の問題ですから。
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