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2010.03.18 18:33 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

受容

 医者の仕事は「受け入れる」ことから始まります。
 主訴(患者の訴え)を聞くなり「そんなことはないだろう」とは(ふつう)言いません。どんなとんでもない主張(……そうだなあ、たとえば「空飛ぶ円盤に拉致されて以来、身体の調子が悪い」)であっても、とりあえずは受け入れます(私だったらカルテには「空飛ぶ円盤に拉致されて以来、身体の調子が悪い、と本人は言う」と記載します)。
 検査データもそうです。予想外のとんでもないデータが出てきたら(そして症状がそのデータと全然合わなければ)、まずは「異常なデータが出たこと」は受け入れ、その上で対処を考えます。本当に異常なデータをその人が持っている/検査機器の異常/検体の取り違え/検査伝票の取り違え、などの可能性を考え対応をするのです(たとえばもう一回採血をさせてもらって検査を出すことで、検体や伝票の取り違えの可能性はつぶせますし、院内と院外で検査ができる場合には出す先を変えることで検査機器の異常の可能性もつぶせます)。

 つまり医者の場合、一応すべてを「受け入れ」たあとで、「疑う」(選別または取捨選択)作業が始まります。この態度って、ある種の人からは「カモ」なんですよね。たとえば詐病の診断書を書かせようとする人たち。ただ、どんなことにもメリットとデメリットがあるわけで、「詐病にだまされるというデメリット」をなくすために「すべての患者の訴えを最初からすべて疑ってかかる」のは社会的なメリットとは私には思えないのです(特に、患者の立場から見た場合)。こちらの精神衛生にもデメリットが多いですし。


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コメント

コメント一覧

>医者の仕事は「受け入れる」ことから始まります。

なるほど~。

でも、たくさん患者さんが来ると、「受け入れる」のも大変そうですね。
患者側からしたら、あれもこれも聞いて欲しいけれど...(笑)
written by kei☆ / 2010.03.18 23:09
そこを勘違いして「愛想の良さ」に走る医者が……(^_^;)
written by おかだ / 2010.03.19 19:56

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