おかだ
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2010/03 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック

2010.03.10 18:39 |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 1

MJ試験

 「ものを知らないお前たちにいろいろ教えてやろう」口調でえらそうな記事を書く“全国新聞のようなもの”が日本のどこぞにあるそうですが、たとえばそういった記事を医療分野で書く人ってどのくらい医療の知識などを持っているんでしょう?  まさか何も知らない、ということはないですよね。医療の専門家がいかに間違いを犯すかなどを糾弾できたり一般読者に医療知識を啓蒙できたりするのですから。
 英語の能力に関して、昔(私の学生時代)は英検がありましたが(今もありますが)、今はTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)の時代ですね。知り合いが勤務する会社では「TOEICが○○○点以上ないと人間扱いしてもらえない」なんて状況だそうで、それはそれでわかりやすいというかシビアというか。
 それにならって、医療記事を書く“資格要件”として、なんらかの公的医療試験の合格、なんてのはどうでしょう。「ちゃんとものを知っているぞ」の客観的な証拠の提示です。(もちろん「資格があればそれですべてがOK」というわけではなくて、あくまで(医師国家試験と同様)「そこで飯を食うのだったら、せめてこれくらいクリアしておくべき最低ライン」という意味合いになりますが)

 医療系の公的試験はいろいろありますが、医師国家試験はやめておきましょう。あれは変態的に難しいから(これは内緒ですが、私は今受けたら、落ちる自信があります)。看護師国家試験もちょっと特化しすぎ。放射線・栄養・検査技師・薬剤師・リハビリ……これらも専門的すぎますね。いわゆる「専門家」ではなくても受験する医学系の試験としては……介護支援専門員(ケアマネージャー)試験がありますが、介護保険に寄りすぎかな。
 そうだ、MR試験はどうでしょう。薬学部以外の出身のMRというのも多くいますから、これだったらいわゆる「素人(医療分野出身ではない人)」でも受けられる医療系の資格試験と言えます。新聞記者が受けるときには、彼らの“プライド”のことを考慮して、中身は同じでも名称は「MJ試験」にしておきましょうか。
 これ、受けて合格しておくと役に立ちますよ。記事を書くときも「自分が何を書いているのか」が文字面だけではなくて中身や背景まである程度は突っこんで理解できるようになります。さらに、会社をクビになったとき、あるいは、会社が潰れたとき、再就職先として「MR」も考えることができるようになります。製薬会社が雇ってくれれば、ですが。
 新聞社は潰れないからそんな心配は無用?  お言葉に逆らうようですが、さて、それはどうでしょうかね。


固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.10 07:04 |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

心配性

 私が医者としてとても嫌な状況の一つは、「目の前に重症患者がいる」ことです。全力を尽くしても残念な結果になる確率が軽症の場合より高いですから。
 もっと嫌なのは、「何が起きているかわかっているが、何もできない」状況です。ただの対症療法しかできず、有効な手を打てずに手をこまねいて見ているしかありませんから。でも、この場合にはまだ、病気の内容と医学の(自分の)無力さについての「解釈」や「説明」はできます。
 「目の前に大変な患者がいる。でも、何が起きているのか見当もつかない」……これはもっと嫌です。対応はおろか説明さえできないのですから。

 だったらどうするか。やはり勉強と経験でしょう。
 ただし「世界で数例しかない病気」ばかり勉強するのはあまりに効率が悪すぎます。宝くじの一位当選をアテにして住宅ローンを組むようなものです(変なたとえかしら)。医者が出会う「難しい病気」のほとんどは、「世界的に非常に珍しい難病」ではなくて「普通の病気がちょっと修飾されている」「いくつかの(普通の)病気が合併している」場合です。
 だとしたら、ここで欲しいのは「ゆとり」ですね。自分でもう一度検査成績を見直したり、文献を当たったり、知り合い(メーリングリストなど)で質問をして答えを得ることができる時間的・心理的な余裕です。ただ、今の日本で医者がそういった「ゆとり」を使う余裕が現場にどのくらいあるでしょうか。それと、そうやって「集合知」を活用するとして、そういったヘルプをしてくれる人たちへの報酬はなにか考えなくて良いです?


人気ブログランキング(医学)に参加中です。励みになりますので、クリックをよろしく。
http://blog.with2.net/link.php?948168

 

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)