『太平洋ひとりぼっち』(堀江謙一)で、搭載品目録の中に「〈盲腸炎どめ抗生物質〉1クール」がありました。「6時間おきに3日のめば散る」のだそうです。
堀江さんのこの冒険航海は昭和37年。たしかにあのころは「盲腸(炎)を散らす」と言っていましたが、そのための抗生物質が市販されていたとは知りませんでした。軽い感染だったらそれで症状がおさまるでしょうが、もし手術が必要なくらいの状態だったらもう内服薬では手遅れでしょうね。というか、堀江さんは「自分が〈盲腸炎〉かどうか」をどうやって「診断」するつもりだったのでしょう? 航海中に腹をこわしたときも、けっこう適当に判断していますが。
ちなみに私が住む市では、外科の有床診療所が二十世紀末ころからどんどん無床化され、そのおかげで「盲腸(急性虫垂炎)」を発見した場合にどこに紹介して良いのか悩む事態になっています。とりあえずは外科の病院か総合病院くらいしか思いつかないのですが、いっそ特効薬で散らした方が良いのかな?
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