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「ブラ」と言えば世間一般では「ブラジャー」、あるいは、ちょっと古いけれど「銀ブラ」(*)。国語辞典には「ぶらつく」「ぶらぶら」「ぶら下がる」なんてのもあります。
内科で「ブラ」と言ったらまずは肺のことを思います。
肺は、でかいスポンジにたとえることができます。そのスポンジに多数の細かい血管が入り込んでその中でガス交換(二酸化炭素を放出、酸素を取り入れる)を行なっています。ところが、肺嚢胞性疾患というものがこの世にはありまして、そのスポンジの部分が破壊されて空洞となってしまいます。その中で小さなもの(直径1cm以下)で胸膜(肺を包む膜)に近いところにあるものを「ブレブ」と呼び、1cmより大きくて胸膜とは無関係に発生するものを「ブラ」と呼びます。
空洞だったら中には空気があるからよいではないか、と言いたくなりますが、いくら空気があっても肺胞表面でのガス交換に関与しなければそれはただの死腔です。レントゲン写真で、肺の中にまるであぶくのようにぶくぶくと空気だけの塊があるのを見つけると思わず「見なかったこと」にしたくなります。
*)銀ブラを私は「銀座をぶらつく」の略だと思っていましたが、「銀座のカフェーパウリスタでブラジルコーヒーを飲む」の略、という有力な説があるそうです。
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