雑誌「クーリエ・ジャポン 2010年3月号」(講談社、680円(税込み))(88〜89ページ)「越境者的ニッポン 第34回 憂国の情、抑えがたく」(森巣博)に興味深いグラフとその考察がありました。日本の自殺者と自殺率なのですが、1998年以来不自然なくらい一定レベルを保っているのです。昨年は8月までは前年同月比でずっと3〜7%増で「このままだと例年より大幅アップ」と予想されていましたが、9月に入って急に減少に転じ、10月はなんと10%減となりました。まるで年間トータルを昨年と同じにするための何らかの介入がおこわなれたかのように。
(雑誌を買わなくても、グラフだけならネットのあちこちにあります。たとえば「1 自殺者数の推移」(平成19年版 自殺対策白書))
記事の後半では、警察取り扱い死体数が、98年の9万体から08年には16万体に“急成長”したにもかかわらず、警察が処理するべき「犯罪死体」と「変死体」の数が増えていないこと、そして不審死体の死因を特定するための司法解剖はろくに行なわれていないことが書かれています。取材や思考がまだ不徹底で、現状の「不自然さ」の指摘と「大本営発表」という言葉を使うことでその「原因」の示唆しか行なわれていませんが、読んでいてこちらも「ふ〜む」とうなってちょっと考え込んでしまいました。
日本の医療崩壊の一因は政府やマスコミの「作為」「不勉強」などの「人為」だと私は思っていますが、それと同様に、なんらかの「人為」によって「それが当然」と受け入れられてしまうことが世の中には多くありそうです。そして、もしかしたら「自殺者数」までもがその中に含まれているのかもしれない、と考えるのは「陰謀論」かなんかに毒されていますかね?(さすがに「しばらく自殺者の報告を減らせ」という通達が各警察に出される、なんてことはないでしょうが、死因が明確にされないまま“処理”されている、ということに関してはちょいと思い当たるフシもありまして)
ところで……たとえば「人身事故」で電車が止まった回数の統計、なんて、どこかにないでしょうか? 各会社の統計をまとめたものだけでも、相当いろんなことがわかりそうな気がするのですが。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバック URL
http://blog.m3.com/ishi-atama/20100215/2/trackback
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く