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2010.02.12 18:14 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

マニュアルの徹底

 医者の接客態度をきちんとマニュアル化できたら、医者が患者に親身になることが禁止されてしまいそうです。それとも「マニュアル通り」に受容や共感のテクニックを駆使して“親身”になる医者の登場?


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2010.02.12 07:00 |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 0

核家族

 私が子ども時代に「核家族」ということばを知った時には、「夫婦と(未婚の)子どもだけの世帯」を意味していたように記憶しています。私が新聞で読んだ記憶では、夫婦が原子核(陽子と中性子)で子どもが電子、というたとえだったはず。だけど本当は、1)夫婦のみの世帯 2)夫婦と未婚の子のみの世帯 3)片親と未婚の子のみの世帯、の3タイプの世帯を核家族と呼んでいるそうです(少なくとも国勢調査の人口統計ではそういう分類になっていました)。

 日本の「伝統」は大家族、と私はなんとなく思っていますが、さて、それはどの程度本当なのでしょう。「先祖代々」「隠居」という言葉が使える家庭は恐らく間違いなく大家族でしょう。江戸時代だったら、農家・武家(長屋住まいの浪人を除く)・商家(表店のような大店(おおだな))はまず間違いなく大家族の可能性が大でしょう。しかし、たとえば江戸の庶民は?  裏店の長屋に大家族が入るスペースがあるとは思えません(平均的な間取りで九尺二間(約2.7m×約3.6m=六畳分くらい)だそうです)。つまり、農(漁)村部や武家でも階層が上の方は大家族でいられたでしょうが、町人は核家族が多かったのではないか、が私の想像です。
 では明治時代はどうでしょう。ここで注目するべきは「都市化」と「産業革命」です。人は都市に集中し始めます。これによって大家族が増える、とは言えないですね。単身または核家族が増えるはずです。ただ「長男は残って家を継ぐ」制度が生きている間は、少なくとも大家族の数はなんとか維持できていたのではないでしょうか。率は減少していったでしょうが。
 昭和。高度成長期に、「跡継ぎ」さえ大量に都会に出始めます。それによって田舎の大家族制度はみごとに崩壊しました。もちろん「サザエさん」のような都会での大家族もあったでしょうが、「家つきカーつき婆抜き」なんて言葉も登場する風潮にもなったのです。

2004年 社会保障・人口問題基本調査 第5回世帯動態調査 結果の概要 [要旨]」(国立社会保障・人口問題研究所)

 ここでは平成16年(2004)の単独世帯の割合は20.0%、核家族の割合は64.2%となっています。

 つまり、日本の家庭の「主流」は「核家族」です。で、上に書いたように、私はその「流れ」は実はけっこう昔からある(少なくとも明治までは遡れる)と考えています。エリアを「町」に限定すれば江戸時代にまで遡っても良いかもしれません。「日本の古き良き伝統は大家族」と主張したい懐古主義者の人にはこういった考え方は不評でしょうけれど。
 さて、ならば「大家族万歳。病気の老人は家庭でみろ」と言っていた小泉改革は、一体何を根拠にこのようなことを言い出したのでしょう。少なくともそれは、日本の現状にそぐわないのと同時に、「日本の伝統」にも反する行為を国民に強制することになっていたようなのですが。

 老人はすべて病院へとか施設へ、というのも問題で、そのことに対してもちろん解決策は考えなければならないでしょう。小泉改革で求められた「大家族制の復活」が一番手っ取り早いと主張する人もおられるでしょうが、ただしそのためには、現在の核家族のための住宅整備ではなくて、大家族が住める住環境の構築が必要です。すると都市への人口集中は望ましくありません。都会にお屋敷、って無理でしょ?  ならば地方に分散する必要があります。すると次に問題になるのは「職」です。地方に住む若者〜中年が十分稼げるだけの職業がないと、いくら叱咤激励しても人は動きません。食えなくなったら困るのですから。もちろん現在の教育環境も考慮する必要があります(孟母三遷まではいかなくても、「子どもの教育」は、核家族だろうが大家族だろうが、家族の重要なテーマの一つです)。
 すると、現状(核家族が主流で次は単独世帯)を追認した上での解決策を考えなければなりません。これは言葉や努力がたくさん必要そうですが、現実が出発点という点で机上の空論よりも実際に話を進める上ではいろいろ無理はないでしょう。では「核家族を基盤とした老人介護の方策」ですが、厚労省の方針にそんな「現実的」なのがありましたっけ?


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