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2010.02.06 15:40 |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 1

スモン

 「スモン」と聞いて「キノホルム」と返せるのは、おそらく私より一回り下の年代くらいまでが限界かもしれません。今では「スモンって、何?」の人の方が多いかも。それと「スモン」を知っている方も、その意味(フルネーム)はご存じでしょうか?

 スモン(SMON)病とは「subacute myelo-optico-neuropathy」の略称です。日本語にしたら「亜急性脊髄視神経症」。名前を素直に読み下すと「亜急性(急性と慢性の中間)に進行する、脊髄と視神経の病気」。1955年ころから知られるようになり、1960年代後半に多発しました。腹痛や下痢のあと、足から麻痺が始まりそれがどんどん上昇し、最後には失明に至ることもあります。中枢神経麻痺と末梢神経麻痺、さらに感覚麻痺が加わって、治療方法はほとんどありません。はじめは原因不明の「奇病」として、(日本恒例の)患者差別が行なわれました。
 原因としては当時使われていた整腸剤のキノホルムが有力視されています。反対意見(たとえばウイルス説)もありますが、疫学的にキノホルムを販売中止にしたらスモンの発生が激減したこと、動物実験でキノホルムがスモンの症状を起こしたという報告があることから、私はまず間違いないと考えています。厳密には人体実験をすればいいのでしょうが、それは無理ですから反対の“余地”は残ってはいますが。

 特筆すべきはこれが「社会運動」になったことでしょう。裁判での勝訴を受けて、薬事法の改正と副作用被害者救済制度の創設が行なわれました。で、当時の厚生省が「このようなことは二度とないようにする」と言ったかどうかは、覚えていません。


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2010.02.06 06:58 |  グルメ / お酒  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

柿の蔕

 しゃっくりを漢方医学の世界では吃逆(きつぎゃく)とおどろおどろしく言います。本体は横隔膜の痙攣。横隔膜は「膜」と名前についていますが実は腹式呼吸に重要な筋肉ですから、それが長時間痙攣したら呼吸に影響が出ます。(焼き肉屋ではハラミと呼んでいたはず。見たら(あるいは食べたら)わかりますが、立派なお肉で、たしかに膜ではないですね。昔(まだ狂牛病なんて言葉が登場する前)国内畜産保護のために外国からの食肉輸入制限があった頃に「これは肉ではなくて膜である」じゃなくて、「肉ではなくて内臓である」という名目で堂々と輸入していたような覚えがあります)
 たかがしゃっくり、と思うかもしれませんが、怖いことがあるので油断ができません。横隔膜の支配神経は横隔神経というそのまんまの名前ですが、なぜかすぐそばの胸椎や腰椎ではなくて遠い頸椎から出て首・胸を通って横隔膜まで伸びています(人類の祖先の動物では、横隔膜は首にあって何かをしていたのかもしれません)。神経が走る途中に何か病気があって横隔神経を刺激したりあるいは病気が直接横隔膜を刺激したら、それがしゃっくりの原因になります。たとえば、甲状腺腫瘍・食道憩室・胸膜炎・肺炎・肺癌・大動脈瘤・胃癌・腹膜炎……もっと上の病気だと、脳出血・脳梗塞・脳炎……全身疾患だと、尿毒症・敗血症・低血糖……たかがしゃっくり、されどしゃっくりです。
 ひどい吃逆で夜間救急を受診をした患者さんに医者が「しゃっくりなんか、柿のへたでも煎じて飲めばいいんだよ」と言いつつ診察したら実は大変な病気が隠れていた、は「苦いカルテ」で読んだのだったかな。

 で、本日のお題、「柿の蔕(へた)」。実は「しゃっくりには柿の蔕」の漢方薬が実在します。その名も「柿蔕湯(していとう)」。「調べてこわい病気が存在しないことはわかった。でも、しゃっくりが出る」場合にはこれを使うことを考えてもよいでしょう。柿の蔕と丁字(クローブ)、生姜が入っています。以前はそのへんの薬局では売ってなかったのですが、今はネットで見るとどこでも手に入りそうですね。
 それ以外でしゃっくりの治療というと……私は、長い棒であるところをぐいっと押さえてしゃっくりを止めたことがありますが、これをここに書いて素人にうっかり真似されて拙いことが起きたら困るので、内緒。民間療法(?)で「わっ」と驚かすのは、おそらくびっくりして一瞬息を呑んで横隔膜に強い刺激が行くことで痙攣が止まる効果を狙っているのでしょう。舌をつかんで前方に引っ張るのも効きそうです。直接つまんだら滑るから、乾いたハンカチ(きれいなの)で挟んで引っ張ると良いかな。これはのどの奥を刺激することで横隔神経にも刺激を与えるやり方です。

 

 

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2010.02.06 06:56 |  その他(一般)  |  おかだ  | 推薦数 : 0

シュートで終われ

 サッカーに「攻めはシュートで終われ」という格言(?)があります。中途半端に中盤でパスを廻し続けていてそこでボールを奪われてカウンターを食らったら守備が間に合わず敵にシュートを決められる可能性が高いので、とにかくこちらができるときにはシュートをしろ、成功すれば良し、失敗しても、中盤からのカウンターを食らうことはなくなる、ということでしょう。
 私はこれをもじって「ネタはとにかく完成に持ち込め」と最近呟いています。
 以前「厚くなるネタ帳」でネタの多さを無邪気に誇りましたが、実はあれからネタ帳はさらに厚くなっています。ただし中身は、完成した原稿の形ではなくて、思いつきのメモ書きのものが多いのですが。そこで問題が発生。しばらく経ってそのメモを見たとき、自分が何を書こうとしたのかがわからないことが多くなってしまったのです。「三角と四角」「転んだ達磨」……一体これのどこにこのブログならではのにおいが?  素材と展開とオチは?  過去の私は一体何を思ったんだ?
 さらにしばらく経って何も思いつかなければ、そのまま削除しますが、なんだかもったいないお化けが出そうで過去の自分に対して申し訳なくて申し訳なくて。
 そこで決心をしました。何か思いついたら、どんな稚拙な形でも良いから、何のひねりが無くても良いから、とにかく「完成稿」の形に持ち込むこと。そうすればあとから補足や修正はいくらでも加えることができるのですから。
 ただ、現在の未完成のネタの山を全部完成稿にしてしまったら、どうしましょう。それを一挙放出、とはいきません。
 先のことは、やることをやってから考えることにします。ダムの放水よろしく、一日に10や20のネタがどどっとならぶ、ということにはしませんから、どうか皆さん、ご安心を。



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