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形は個性豊かですし大きさ(小ささ?)もさまざまですが、思春期を過ぎた人間の女性には「胸」があるのが普通です。私も思春期を過ぎてからそのへんを意識して悶々とした時期もありましたが、医学部に入って愕然としました。
「ほとんどの若い男性はそれと気づかずに情熱的にトリグリセリドにあこがれる。トリグリセリドは女性のバストとヒップに特有の形状を与える。脂肪は皮下・腹部など体内で主にトリグリセリドとして蓄積されるので、からだの長所と短所をあらわしている。適所に適量がある場合は素晴らしく、蓄積しすぎると幻滅する醜さを呈する。」(『天才と分裂病の進化論』デイヴィッド・ホロビン 著、 金沢泰子 訳、 新潮社、2007年(09年5刷)、1900円(税別))
解剖の実習では、実際に「“あれ”は皮下脂肪のかたまりであるぞよ」ということは身をもってよくわかりました。ただ、知識は知識、感情は感情、欲望は欲望。生きてそのへんを歩いている女性の胸にはやはり悶々としたものを……ああ、青春だ。
ただ、不思議ですよねえ。授乳機能に脂肪は関係ありません。(雌の犬や猫のお腹を見たらそのことは明らかです。授乳のためには乳腺組織さえちゃんとあれば良いのです) だったら、なにゆえヒトの雌の胸には皮下脂肪が貯まるのでしょう。そしてそれがなぜヒトの雄に脳みそに妙な影響を与えるのでしょう?
上記の本には「人間の脳も脂肪の塊だ」なんてことも書いてあります。脳の主要成分は水分ですが、次に多いのはリン脂質です。神経細胞間の情報伝達に関係する樹状突起と軸索はリン脂質でできているのです。もしかしたら男の頭蓋内脂肪が女の皮下脂肪と何か共鳴作用を起こしているのかもしれません。
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