ブタインフルエンザが流行し始めた頃、あちこちで悲観論がありました。パンデミックになったら社会活動は停止し世界は滅亡寸前になる、と言わんばかりのものもありましたっけ。ですから日本上陸前夜にはパニックになった人があちこちで大騒ぎをしていました(“責任”のある高校の校長に抗議の電話をしたり、とか)。
で、今の話題はもっぱら、死者があまりたくさん出ないことと、タミフル耐性ウイルスと、ワクチンです。なんだか妙に落ち着き払ってしまって気味が悪いくらい。さらにこの“波”は今月がピークだ、なんて話も。
「新型インフル流行、10月上旬ピーク」(讀賣)
皆さんご存じないのかお忘れなのか知りませんが、新型インフルエンザが一発だけ“波”が来てそれで終息、なんてことは期待薄なんですよ。寄せては返す波が次々やってきてそれはウイルスの気がすむまで続きます。人間の側に選択権はないのです。散々最悪の未来を想像したら意外にもやってきたのは割と穏やかな病気だったからほっとしてしまいその“幸福感”にしがみついて安定したい気持ちはわかりますが、流行病に関する限り「今ある平安」が永遠に続くなんてことはないのです。がっかりさせて申し訳ありませんが、人間の期待通りの都合の良い未来が来るという保証なんて無いのです。(大体、この“試算”をしたのが、20世紀に出生率予測を外しまくり年金の帳簿管理(数字の記入と足し算と保管)もできなかったお役所であることをお忘れ無く)
さらに、ウイルスの突然変異があります。嫌なのは強毒化です。これが出現しないという保証はありません。現在の「新型」とは異なる型のインフルエンザの出現もあり得ます。鳥インフルエンザも消滅したわけではありません。インフルエンザだけ心配すればいいわけではありません。SARSはどこに消えたのか知りませんが、これだってリターンマッチがあり得ますし、今は知られていない病気も“出番”をじっと待っているはずです。
パニックになって悲観論に走るのではなく、「もうこれで最悪の時期は過ぎた」と根拠無く思いこんで安心してしまうのでもなく、現実を見つめ不確かな未来に少しでもできる準備をしておくのが、今このやや落ち着いている時期にするべきことでしょう。
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私はもちろん地球に所属していますが、地球そのものではなくて独立して動いているつもりです。(お釈迦様の掌の孫悟空状態とは言えますが)
ところで私の体を構成している原子は、すべて地球由来です(隕石由来のものもあるかもしれませんが、隕石が地球の大気圏に突入した瞬間、それは「地球のもの」扱いしても良いでしょう)。それらは私の体に飲食や呼吸で取り込まれていますが、そのずっと前は地球の大地・水・大気などを構成していました。いや、さらに遡れば、ビッグバンで宇宙が生成されたときにまで戻れるでしょう。どういうわけか、そういった原子の群れが山ほど(星ほど)集まって地球を形成し、そのまたごくごく一部が集まって現在の私を形作っているわけです。
私は生命体としてはそろそろ(認めたくはありませんが)初老ですが、構成している原子はそれぞれ百億年以上の“年齢”なんだなあ、と思うことがあります。彼らは今はたまたま私の体に集まってくれていますが(ありがたいことです)、私が死んだらまたばらばらになって地球に還っていきます。そう、私はかつては地球の一部(あるいは地球そのもの)だったし、将来もまた地球の一部になるのです。
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