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2009.10.17 16:33 |  旅行 / 宿  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 3

秋田

 ある資格更新のための研修を受けるために秋田に来ています、というか、さっき会が終わったので今から帰るところです。昨日は昼に家を出てこちらに着いたのは6時間後。身体が移動していようと静止していようと、ほとんど座りっぱなしというのは疲れるものです。今日もずっと座っていて、これからまたずっと座りっぱなし。もう私はうんざりしています。肉体は数日間の安静で廃用萎縮が始まりますが、精神は数時間でもうナニカが始まるのかもしれません。
 さて、帰宅まで6つの交通機関を乗り継ぐことになりますが、どうか延着や事故などがありませんように。順調にいっても自宅にたどり着くのは真夜中ちょっと前の予定。順調にいかなかった場合のことは考えたくないのです。

 私にとって秋田と言えば小田野直武です。知らない人が多いでしょうね。平賀源内・秋田蘭画と言えばわかる人もいるでしょうが、もっと有名なキーワードを使うなら「解體新書(初版)の挿絵画家」です。私自身も解體新書を読むことがなければ、この人の名前を知る機会はなかったことでしょう。人生の“出会い”って、不思議で素敵です。
 しかし、せっかく秋田まで来たのに、秋田の何も見ていません。飯を食おうと駅の近くをうろうろしただけです(ついでに、松茸とオリーブオイルは相性が悪いことも知りました。そんなパスタを頼んだのが悪いのですが)。秋田美人もたくさんは見ていません。もったいないなあ。車窓から見た感じでは、なぜか山口県の宇部市とか山口市の雰囲気を連想しました。言葉は……地元の人とおぼしきグループで話しているのを聞いていると、ずいぶん歯切れが良くて他地方の人間が思う“東北弁”とはずいぶん違う印象です。また、駅前で「街の活性化のためにカジノを作ろう」というビラを渡されました。カジノを作ったらたしかに金は集まりますが、それは特定少数の人間の懐にはいるだけで地元の大多数の人にとってはただ治安が悪くなるデメリットが生じるだけではないか、などと思いましたが、もしかしたら「背に腹は代えられない」とそこまで秋田は追い詰められている(と考えている人がいる)ということなんでしょうか。

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2009.10.17 06:54 |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 0

小さな世界

 商売柄、大学での組織学・微生物学・病理学などの実験や実習で顕微鏡をよく使いましたが、油浸というテクニックを覚えたのは大学時代だったか高校の時だったか、それは記憶が確かではありません。
 光学顕微鏡で高倍率(400倍とか1000倍)で拡大するとき、対物レンズとプレパラートの間に専用のオイルを一滴たらして接眼レンズを覗いたら、あーら不思議、オイルをたらす前には薄ぼんやり暗かった視野が、くっきりはっきり見えるではありませんか。誰が始めたのか知りませんが、人間というのは必要に迫られたらいろんな工夫をするものだと感心しました。リクツはよくわかりませんが、オイルで光を封じ込めることで、倍率を上げることでひどく狭くなってしまった視野の明瞭度と解像度が上がる、といった説明だったと記憶しています。
 ただ、光学顕微鏡には「見える大きさ(小ささ)の限界」があります。見るのに使っている可視光線の波長より小さいものは見えませんから、光学顕微鏡で観察できる最小の大きさ(小ささ)は理論的に100ナノメートル程度なのです。それでも十分小さいとは思いますが、いくら目をこらしてもウイルスなど100ナノメートルより小さいものは最初から見えません。
 そこで登場するのが、電子顕微鏡です。光ではなくて電子を対象にぶつけることで「見る」というのは直感的には納得できない話ですが、ともかくできるのです(私の能力不足により説明放棄)。その時授業で使われていた単位は「オングストローム(Å)」でした。今も使われているのかな?  ちなみに1オングストロームは1かける10のマイナス10乗メートル(0.1ナノメートル)で、水素原子の直径とほぼ同じです。とんでもない大きさ(小ささ)です。

 もちろんこの世にはもっと小さいものがあります。メートル法では大きい方では10の24乗(ヨタ、漢数字では一𥝱(*)(億・兆・京・垓、の次の単位))、小さい方では10のマイナス24乗(ヨクト)まで接頭語が準備されています。ところが、理論的に計測可能な最小の長さ単位は、「プランク長」(約1.6×10のマイナス35乗メートル)です。10のマイナス35乗もすごいけれど、マイナス36乗とか37乗とかは?と思いますが、実はそれより小さい長さは量子論的に測定不能なのです(ついでですが、電子の大きさは10のマイナス20乗メートルくらいです)。つまり、量子論によって人類が扱うことができる最小の長さはあらかじめ規定されてしまっていたのでした。ついでですが、光子がプランク長を通過するのにかかる時間が1プランク時間で、約5.391×10のマイナス44乗秒です。ちなみにビッグバンから1プランク時間までは現時点では科学の手が及ばない領域だそうです。

*)もしかしたら「𥝱」が見えない環境の人がいるかもしれません。「ノ木偏」+「予」(「杼(とち)」の木偏をノ木偏に替えた字)です。

 もっとも「塵劫記(じんこうき)」(吉田光由、1627年)での最大の命数(数の単位)は「無量大数」で10の68乗(版によっては10の88乗)ですから、望みがないわけではありません(って、何の望み?)。と思ったら、この本での小さい方の単位の最小は「清浄」で10のマイナス21乗です。やっぱり小さい方は大きい方よりも限界があるのかな。

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