チーム医療で大切なのは、個々の能力とチームワーク、具体的には仕事の分担と共働だと私は考えています。
私が属するチームには様々なメンバーがいますが、その中でたとえば栄養士を取り上げてみましょう。私と栄養士とでは仕事内容が違います。私は「明日は自分の患者にステーキ125gを食わせろ」とかのメニューの中身について口出しはしません。それは栄養士の仕事です。しかし、たとえば「この患者さんには蕎麦アレルギーがある」という情報は、どちらが得たとしても必ず相手に知らせます。「自分が知っているからそれでいい」とは思いません。
個人の能力として重要なのはもちろん「自分の仕事がいかにできるか」です。しかし、それだけではなくて「チームの他のメンバーの仕事内容を把握して、その人の役に立つ情報が何であるかを判断できること」もとても重要です。
そして、チームの管理者の仕事としては、仕事の進捗状況と各メンバーの能力を把握することだけではなくて、「各メンバーの情報の共有がいかに簡単にできるか」のシステムを作り維持することが重要です。「わしがリーダーじゃ」といばることではなくて。
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知り合いのおばあさんが「エコナを使ってたんだけど、大丈夫だろうか」と相談を持ちかけてきました。
一瞬私はどう答えようかと迷います。
第1案)「癌を起こす可能性がある」と「その確率が高い低い」の違いについて統計的に説明する
第2案)今から発ガン物質で癌になるために必要な年月と、残された余命を比較する
ほとんど考えずにどちらも却下。私の口はこう動きました。
「昔のことですが、ワラビだったかゼンマイだったかを食べたら癌になる、とマスコミが騒いでいませんでした?」
「ああ、あったあった」
「で、それで癌になった、という報道はありましたっけ?」
「……なかったねえ」
「私の記憶では、たしかどんぶり一杯を毎日食べ続けたら、中には癌になる人が出る、となってるんですが、毎日どんぶり一杯は無理ですよねえ」
「わっはっは、無理だわ」
「で、エコナもまさか毎日どんぶり一杯飲んでいたわけじゃ、ないですよね」
「もちろん、そんなに使うわけない」
「で、何年も使ってた?」
「いや、この前初めて買ったばかり」
「だったら、たぶん、ですけど、そんなに心配する必要はないと思いますよ。もし心配なら、癌検診を受けます?」
「いやいや、この年になったら、癌になる前にお迎えが来るから、検診なんかいらないよ」
……あらら、いつのまにか、ご本人が「第2案」を提出されました。
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