ダイエットに失敗する人が多いのは、それを「人生の目標」にしてしまうからではないでしょうか。もちろん最初から成功の見込みがない怪しげなやり方もありますが、きちんとしたものでも目標が達成されたら当然それまでの努力は不必要となる、と判断されてしまいます。「目標」は達成されたのですから。で「不必要なもの」はする必要がありませんからやめたら、当然そこでリバウンドが生じてしまいます。
そうではなくて、むしろ人生を生きる上でこなすべき当然の手続きの一つ、としたら、継続することができて「成功」する可能性が増すかもしれません。だって達成した次の日にも“それ”は行われていなければならないのですから。おっと、それだと「達成」と呼んではまずいかな。ずっと努力が必要ということは、達しても成功してもいないことになるのですから。つまり「うまくいくダイエット」の極意は「達成しないこと」。
……あれ?
ちょっと話を大きくしますが、受験とか就活も「人生の目標」にしたら、上記のダイエットと同様に「失敗」が生じるだろうと私は考えます。「○○大学に入学すること」「××企業に就職すること」という「目標」が「達成」されたらそれで「話」が終わってしまいますから、そこで人は途方に暮れることになります。そうではなくて「こんな人生を生きる」ための「手段」「手続き」のための入学・就職だったらそこからすべてが始められ(あるいは継続でき)ます。ただしその場合には、一生涯「達成できない」ことに耐えなければなりませんが。
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またまた、20世紀の思い出話です(例によって実話ベースのフィクションです)。
当直の夜、電話で起こされました。当直看護婦(当時の呼び名)から「近くの人が腹痛なので診てもらえるか、との電話です」。当然診ます、すぐいらっしゃい、と返事して白衣を引っかけ救急外来へ。受診歴のある人で、カルテもすぐに届きました。準備万端です。
ところが、来ません。そのうち別口の急患がやってきてその処置が終わってもまだ来ません。まさか何かあったのか、と心配して電話をしてみることにしました。すると……「診てもらえる、と聞いたら安心して腹痛が直ったので、そのまま寝た。せっかくよく寝ていたのに、こんな時間に電話してくるとは非常識だ」と怒られてしまいました。
キャンセルならキャンセル、と連絡して欲しかったなあ。
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